クリスマスは洋楽で決まり!人気&定番曲10選!

2017年08月14日更新

椎名林檎「丸の内サデスティック」の歌詞解釈と動画再生はこちら♪

1999年にリリースされた「無罪モラトリアム」収録の「丸の内サディスティック」。今もリピートが止むことのない名曲を、改めて聴きなおしてみましょう。そこにはあなたの日常が描かれているかもしれません。

神曲「丸の内サディスティック」

まずはYoutube上にアップされている音源動画を聴いてみましょう。


元気いっぱいキレ気味の初期林檎さんがエッジィでステキです。


ただ林檎さん特有の巻き舌や喉の使い分け方はこの頃から健在。


バックグラウンドのジャジーさは、東京や都会の洗練された雰囲気と気だるさを醸し出しています。


アルバム「無罪モラトリアム」各曲での東京の表現も、あわせて楽しんでいただきたいところです。

ライブ動画を見てみよう

「下剋上エクスタシー」ver

「丸の内サディスティック」が収録されているアルバム「無罪モラトリアム」がリリースされたのは1999年。


翌年のツアー「下剋上エクスタシー」バージョンを見てみましょう。


4枚目のシングル「本能」を彷彿とさせるコスプレチックなコンセプトのステージと、まだ動き方にレパートリーがない林檎さんのフレッシュさ。


まさに満開前のモラトリアムを感じさせる時代です。


それでも年齢以上の貫禄と視野の広さには圧巻ですね。

東京事変ver

そしてこちらは東京事変のライブでの同曲。


色っぽさマックス、でも衣装はとても可愛らしいグリーンのドレスです。


とても洗練されたパフォーマンス、鍛え上げられた歌唱力は鳥肌モノですね。

そして最後に、メンバー変更後のとても落ち着いたライブバージョン。


歌手というよりも役者のような、まさにアーティストの林檎さんをお楽しみください。

「丸の内サディスティック」歌詞を紐解く

動画を楽しんだところで、歌詞の内容を掘り下げていきましょう。

何もない都会での唯一のよりどころは音楽

報酬は入社後平行線で
東京は愛せど何も無い
リッケン620頂戴
19万も持って居ない 御茶の水

出典: https://twitter.com/shena_ringo/status/857293205099782145

こんなにもガツンとくる歌い出しがあるでしょうか。


就職したけど食べていくためだけに東京にいる。


それ以外自分にとって東京には何の意味も、よりどころとするものもない。


東京や大阪などの都会はものが溢れかえってごちゃごちゃとしていますが、かえって自分の居場所を見つけ出すのはとても難しいです。


特に地方から上京してきた場合はより実感することかと思います。


そしてお金がないから欲しいギターのリッケンバッカー620も買えない。


欲しいものが買えない学生さんや、入社したてで同じ状況の方もいらっしゃるのではないでしょうか。


筆者はMac Book Airが欲しいです…。

狭い日常で没頭できる存在

マーシャルの匂いで飛んじゃって大変さ
毎晩絶頂に達して居るだけ
ラット1つを商売道具にしているさ
そしたらベンジーが肺に映ってトリップ

出典: https://twitter.com/SheenaJihen_bot/status/895451670850580481

マーシャルはアンプのこと。ラットはギターエフェクター。


いずれも「ベンジー」=BLANKET JET CITYのギタリスト・浅井健一さんの使用機材です。


林檎さんは彼を敬愛しており、「丸の内サディスティック」はベンジーに捧げられた曲といってもいいでしょう。


そんな彼と同じ機材をいじっているとドラッグをやったかのようにブッ飛ぶ。煙草や麻薬のように肺を満たし胸がいっぱいになる。まるで彼と一体になったかのように。


学校や会社など制約が多い毎日の中で自分が好きなアーティストに夢中になる瞬間というのは、誰にでもあるものでしょう。


人間誰しも、救いとなる存在やよりどころを求めながら生きているともいえます。

丸ノ内サディスティック (EXPO Ver.)

環境が変わっても音楽への愛は変わらない

最近は銀座で警官ごっこ
国境は超えても盛者必衰
領収書を書いて頂戴
税理士なんて就いて居ない 後楽園

出典: https://twitter.com/bot_ringo/status/895713219678883840

会社の閉塞感に耐えられなくなったのか、見えない将来に危機感を感じたのか、銀座の夜の女として働き始め警官のコスプレをしている主人公。


ここではさまざまな国籍の人が働いているけれど、トップに上りつめた者は堕ちていくだけの下剋上の世界。国が変わったってそこに差異はない。


帰りのタクシー代は店持ちだから領収書は書いてもらうけど、税理士を雇えるほど儲かって繁盛しているお店ではない。


会社員という一応は安定した肩書と、いつ下の者に食われてしまうかわからない夜の仕事のギャップも感じられますね。

将来僧になって結婚してほしい
毎晩寝具で遊戯するだけ
ピザ屋の彼女になってみたい
そしたらベンジー あたしをグレッチで殴って

出典: https://twitter.com/kani_on_chan/status/787648656421691393

そして再びベンジーへの敬愛を歌います。


「ピザ屋の彼女」というのもベンジーが絡んでいて、「ピンクの若いブタ」という曲の歌詞から引用されています。


主人公のちょっと尻軽な感じも曲のいいスパイスになっていますね。


グレッチもベンジーの使用機材。「殴って」という単語に、あなたになら何をされても快感というマゾヒズムを感じます。よっぽど好きなことがわかります。


性愛的なエッセンスがありながらも、性愛を超えた純粋なリスペクトも垣間見ることができます。

青噛んで熟って頂戴
終電で帰るってば 池袋

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=65571

青姦と青=ドラッグ、逝くと熟れるを掛詞にした強烈な歌詞です。


大人と同じように性行為はするけど、心はまだ大人になりきれない20代としてのモラトリアム。


そして「終電で帰る」ことから、働く環境や生活が変わってもずっと変わらないベンジーや音楽への愛を感じることができます。


仕事や男女の関係とは完全に分離されていたとしても、不変の愛やぶれない軸こそ大切にして生きていきたいものです。


最後に

固有名詞がたくさん出てくる「丸の内サディスティック」ですが、その内容は誰にでもありうる混沌とした日常を歌い上げています。


居場所のない都会で生き甲斐をみつける姿に、自分を重ねた方もいらっしゃるのではないでしょうか。


「神曲」としてロングランで多くの人に聴かれる曲ですが、だからこそ改めてその意味を自分なりに考えてみたいところですね。

丸ノ内サディスティック (Just can't help it.より)

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この記事のキュレーター

音楽リテラシーの高い世界をつくるという目標を叶えるべく奮闘中のダブルワークライター。ヘヴィ・エッジィ・貫禄をモットーに、ときにアカデミックな知識やおふざけも交えながら、HM/HRや重低音の効いた音楽を中心にご紹介します。

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