昭和の名コンビ、作詞家阿久悠と作曲家筒美京平
言葉の魔術師
残念ながら2007年に70歳で亡くなりました...。
逝くのが少し早い気がしますね。
彼は詩人・小説家など数々の肩書を持っています。
そんな彼が成したことで一番有名なのが、ポップスの作詞。
未曽有の人気を誇ったデュオ、ピンクレディー。
石川さゆりの『津軽海峡・冬景色』の作詞も手がけました。
まさに昭和の大作詞家と呼ぶにふさわしい偉業ですね~。
今回紹介する岩崎宏美の『ロマンス』。
こちらも阿久悠が歌詞を手がけています。
どんなジャンルもこなす天才、筒美京平
アイドルナンバーからシティ・ポップまで♪
『ロマンス』の作曲は筒美京平が手がけています。
筒美京平といえば、先ほど紹介した阿久悠とコンビで曲を手がけることで有名でした。
「彼の作曲した歌は必ずヒットする」というジンクスがあるくらい、作曲センスにあふれています。
それゆえ「筒美サウンド」という言葉も生まれたほどでした。
アイドルの曲からアーバンなシティ・ポップまで、オールジャンル手がけています。
異国情緒がはかないジュディ・オングの『魅せられて』。
物語風の歌詞がほんわかする太田裕美の『木綿(もめん)のハンカチーフ』。
ダンディな尾崎紀世彦が歌う『また逢う日まで』。
上に挙げた曲すべて、彼の作品です。
どれもこれも名曲ばかりですね。
若くても本格派、岩崎宏美
幼少期から歌のレッスンに励む
成城学園初等学校入学と同時に歌のレッスンを受け、同中学校進学の後、歌手を目指し松田トシ(のちに芸名を「松田敏江」に改名)に師事。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/岩崎宏美
そして『ロマンス』を歌う岩崎宏美。
なんとこの曲が発表されたとき、彼女はまだ17歳だったんです!!
驚きです...。
17歳であんなに情感豊かに歌えるなんて...。
それもそのはず、中学校に進学したと当時に歌のレッスンを始めたんです。
そのあとも有名な先生について歌を学んでいた彼女。
歌の上手さはレッスンの賜物ですが、もともと才能が無いとこんなに上手く歌えないと思います。
有名TV番組でデビュー
『スター誕生』で最優秀賞に輝く
中学3年の時に『スター誕生!』に応募し、1974年2月20日(放映は3月3日)、関東大会で代表選出、同年7月17日(放映は8月11日)決戦大会に出場。小坂明子の「あなた」を歌い最優秀賞に輝く。8社からのプラカードがあがり、芸映、ビクターレコードと契約。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/岩崎宏美
彼女が中学3年生のとき、転機が訪れます。
素人参加型オーディション番組『スター誕生』に出演した彼女。
そこで小坂明子の『あなた』を歌い、最優秀賞に輝きます。
デビューのきっかけはもちろん、この番組です。
なんでもレコード会社から引っ張りだこだったみたいです。
彼女はデビュー時から栄光を手にしたんですね。
当時のコンテストの動画があるか探してみました。
16歳とは思えない本格的な歌唱ですね。
声も大人びていると思います。
また、腹式呼吸で歌唱しているのが分かります。
『あなた』は音域が広いうえにバラード曲。
この曲を歌いこなすのは相当難しいと思いますが、彼女はものの見事にそれをやってのけていますね。