すれ違いも「運命」
この楽曲では、様々なすれ違いが描かれています。
泣かない彼女
彼が気になったポイントは、彼女もきっと意識していたポイントでしょう。
怒る彼女に対して「何で泣いてないのだろう」と思った彼。
恐らく彼女は「絶対に泣かない」と決めていたのだと思います。
もし、彼女がその時泣いていたら、違った展開になっていたのかもしれません。
落ちるグラス
きっと彼女は話を終わらせたくなくて、必死で彼の腕をつかんだのでしょう。
しかしグラスが落ちて割れてしまった事により、話を中断せざる得なくなります。
もしグラスが落ちなかったら、彼は再び席についていたのでしょうか?
指輪
彼の気を引く、最大のきっかけであっただろう指輪。
彼から貰った指輪をあえてしていたのでしょう。
彼が指輪を見て、自分の本当の気持ちに気が付いてくれるかもしれない。
指輪について聞かれたら、本音を伝えてみよう…。
そんな事を考えていたかもしれません。
しかしそんなフックでさえスルーされるのです。
全ては「運命」
独特な恋愛観
多くのすれ違いが描かれたこの楽曲。
もしあの時こうなっていたら…。と考えずにはいられません。
しかし男性はこれらを全て「運命」と感じて割り切っています。
確かに昔は愛していた女性。
少しは寂しさのような複雑な感情もあるでしょう。
しかし、こうなる事は運命により決まっていたんだと考えます。
運命を信じるピュアなようでいて少し淡泊。
男性目線の恋愛ってこんな感じなのでしょうか?
きっと、曲を制作したヴォーカル椎木知仁の恋愛観なのでしょう。
必然だった
いつでも終わりは何かの始まりへ
出典: 運命/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
最後の歌詞もとても特徴的です。
物語の終わりの後には次の物語が始まる。
すでに次の事を考えているのです。
決して彼女を責めたり人のせいにはしません。
次に進む運命だからこそ、終わりがあるのだ。
感じるがままに生きる彼。打算で人生の道を選ぶ事は決してありません。
なんだか憎めない人です。