SEAMO「Cry Baby」歌詞の世界観

Cry Baby(SEAMO)の歌詞を解説!涙をこらえていたのは何故?我慢せずに泣いてスッキリしようの画像

成長するにつれて涙を見せる機会が少なくなります。

しかし大人が泣いてはいけないという理由はなく、素直に表現しても良いと感じるのです。

そんなことをSEAMOの「Cry Baby」で描かれています。

幼い頃よりも大人になってからのほうが、たくさんの挫折を経験するのではないですか?

その挫折には悔しくて泣きたくなることもあるでしょう。

たまにはありのままの感情を出して、人目もはばからず大声で泣いても良いのです。

そうすればまた新たな活力を得て、力強く前に進めるようになります。

本コラムはとても素敵なSEAMOの「Cry Baby」についての解説です。

どうぞ最後までお楽しみください。

SEAMO「Cry Baby」をYouTubeでチェック

シンプルなのが良い!

SEAMOがシンプルに歌う姿が映る「Cry Baby」の動画です。

この曲に派手なCGやパフォーマンスは必要なく、歌詞と彼の歌声で魅せられます。

シンプルだからこそ様々な情景が頭に浮かび、本作の歌詞が心に響くのです。

映像に映るフレームは、彼自身が作品である訴えではないでしょうか。

「Cry Baby」に抱く彼の自信を感じる動画で、潔ささえ感じてしまいます。

SEAMO「Cry Baby」の歌詞を紐解く

人は夢の途中で誰しも挫折を経験します。

しかしこの挫折を経験するから、その後に待ち受ける成長を手に入れるのです。

夢への道のりはとても遠く感じて、自分自身では進んでいるのかわからないスピードでしょう。

この道のりにショートカットは存在せず、これまでに進んできた道が最短ルートになります。

徐々にではありますが確実に、1歩ずつ着々と成長し続けているのです。

このようなストーリーが綴られるSEAMOの「Cry Baby」。

1つ1つ歌詞を紐解き解説してみます。

本当の気持ち

夢に向かって 僕必死だった うまくいかなくて 失敗ばっか
世間の雨は冷たくて 誰にも本音言えなくて

出典: Cry Baby/作詞:NAOKI TAKADA 作曲:NAOKI TAKADA.3 SHINTARO“GROWTH"IZUTSU

人は失敗するとなぜこうも何度も重なるのでしょう。

挫折が連続する時期が必ずあり、とても気が滅入るものです。

よかれと思い取り組んだことが、全て裏目に出て投げ出したくなる気分になります。

普段感じない何てことないことでも、恐れてしまいなかなか手が出せなくなるのです。

こんな時は被害妄想も強くなり、「なぜ自分だけが…」というような気分に陥ります。

あまりにもひどい状況で、誰に相談して良いのかも判断できません。

違う角度で物事を考えられると全く異なる世界が広がるのですが、そんな気持ちになれないのです。

気がつけば

そう、思えば いつも僕は 無理に笑ってた
強がってた 気を張ってた 涙こらえてた
Cry Baby 今日は我慢せずに 泣いてみな 思いっきり
洗い流してみれば 素直になれた

出典: Cry Baby/作詞:NAOKI TAKADA 作曲:NAOKI TAKADA.3 SHINTARO“GROWTH"IZUTSU

辛い時、苦しい時、涙を流したいけれども、大人のプライドが許しませんでした。

このような気持ちは誰しも抱くことで、決して珍しいことではありません。

しかし心が常に苦痛を感じている状態で、綱渡りをしている感覚に陥ります。

これで良いのかと自問自答を繰り返し、先が見えない恐怖に似た感情が芽生えるのです。

そんな時は思いっきり泣き叫ぶのが1番効果的。

あんなにも苦しんでいたことが、まるで嘘のようにスッキリします。

ガマンする必要はない

何をやっても 何度やっても 思い通りにいかない世の中よ
強がってても 成功はゼロ うまくいかないの 心不安定よ
そんな時こそ立ち止まり 人目気にせずに泣けばいい
強がりを捨てよう ありのまま 弱さを見せるのを怖がるな

出典: Cry Baby/作詞:NAOKI TAKADA 作曲:NAOKI TAKADA.3 SHINTARO“GROWTH"IZUTSU

大人になると自分の素の姿を見られることを嫌います。

なぜなのかはわかりませんが、ほぼ全ての大人が同じ気持ちを抱くのです。

しかし、この曲の歌詞を見て気づかされました。

大人は怖がりなのですね。

人には良く見られたいという願望があります。

女性であれば化粧やファッションで、男性は時計や靴などで装飾をするのです。

この欲求は果てしなく続くもので、どんなに高価なものを身につけても落ち着きません。

これは幼い頃の自分と変わらないのを、悟られるのが怖いのでしょう。

あなただけじゃない