歌うだけじゃ意味がないのも分かっているけど
「ボク」にはしかし、そんな自分のやり方が情けないということも、よく分かっているのでしょう。
引用歌詞3~4行目が、そのことを伝えています。
個人的には特に、4行目にある「宛先のない」という歌詞に注目したいところです。
自分の気持ちが「キミ」にはっきりと伝わっていないということを、彼自身も痛感していると感じます。
やはり、面と向かって言うことに、勝るものはないということでしょうか。
真夏の中で生まれた小さな恋
真夏の隅っこでボクは恋をしたんだ
オトナになれない ココロ抱きしめて
キミを待つワイキキロンリーボーイ
8月のワイキキロンリーボーイ
出典: ワイキキロンリーボーイ/作詞:EIGO(ONEly Inc.)・Dai Hirai 作曲:Dai Hirai
曲がクライマックスを迎えても、彼の引っ込み思案な様子がこれでもかと歌われています。
引用歌詞1行目に「隅っこ」とあることからも、彼の恋にスポットが当たっていないことが窺えます。
恋を自覚しながらも行動を起こせない自分は子供みたいだと、彼は感じているのでしょう。
それを不甲斐なく思いはしても、煮え切らない心を抱えることしか今はできないようです。
結局最後まで、「ボク」は自発的な行動を起こせなかったと思います。
引用歌詞の4行目のにある歌詞が、そのことを物語っているのではないでしょうか。
ここにある「待つ」という歌詞は、彼女の方からやって来てくれることを意味しているとも考えられます。
あるいは、自分に振り向かないだろう「キミ」を、いつまでも待っているとも受け取れます。
ワイキキの波打ち際に佇むロンリーボーイは、そうやって8月を過ごしていくのでしょう。
何だか胸がそっとキュンとなるような、一抹の切なさを覚えずにはいられません。
思わず応援したくなるロンリーボーイのキュートな恋
身も蓋もない言い方をするなら、この楽曲のテーマは「シャイボーイの煮え切らない恋心」なのでしょう。
そういう感じ方をした人も、少なからずいるのではないでしょうか。
しかし【ワイキキロンリーボーイ】には、「ボク」に呆れて終わるだけではない魅力があるような気がします。
それはウクレレや波の音色であったり、たゆたうように進む曲調のおかげもあるでしょう。
そして何より、平井さんのちょっとクールな歌声も、そこに一役買っているはずです。
なかなか一歩を踏み出せないロンリーボーイには、確かにヤキモキさせられます。
それでもどこか応援したくなってしまう、そんな不思議な魅力を持った1曲といえるでしょう。
平井大さんの楽曲は他にも、おすすめするとキリがないほどにたくさんあります。
こちらは2015年にリリースされたもので、旅立ちに伴う出会いや別れをテーマにした1曲です。
ストリーミング回数が5000万回を超えた曲として、日本レコード協会よりゴールド認定も受けています。
今回の1曲とは別の切なさを、こちらからは味わえるのではないでしょうか。
もう1曲おすすめするなら、【Stand by me, Stand by you.】も外せません。
ストリーミングの回数は2億回超えと、注目度がずば抜けていることにも注目ですね。
数ある中でも良曲とされているので、未聴の方はぜひ聴いてみてください。
【また逢う日まで/平井大】旅立ち、そして別れ…。深い歌詞の意味を解釈!PVとコードも要チェック!! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
「また逢う日まで」は出会いと別れ、そしてそれに伴う心境を美しく描いた曲です。歌詞に隠されている深い意味にも要注目です。今回は歌詞の意味やPV、コードに注目していきましょう。
平井大【Stand by me,Stand by you.】歌詞の意味を解釈!キミに勝てない理由とは - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
数多くのヒットソングをリリースしているシンガー・ソングライターの平井大さん。2021年デジタルアルバム「Life Goes On」をリリースし大きな反響を呼んでいます。アルバムの中でも良い曲と話題になった「Stand by me,Stand by you.」に注目して歌詞の意味を紐解き、楽曲の世界観を考察します!
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