【この世の限り】ってどんな曲?
椎名林檎が紡ぐ『家族愛の歌』
椎名林檎名義で約4年ぶりにリリースされたアルバム『平成風俗』。
このアルバムの中に収録されているのが本作【この世の限り】となっています。
椎名林檎曰く『家族愛を歌った』と言われている本作。
実の兄である椎名純平との共演でも大変話題になりました。
皆さんの中には、この曲と言えば映画『さくらん』を思い出す方もきっと多いのではないでしょうか。
映画『さくらん』の主題歌としても有名に!
安野モヨコによる漫画原作、蜷川実花がメガホンを取った映画『さくらん』。
江戸時代に存在していた吉原遊廓と、そこに住む花魁『きよ葉』の半生を描いた作品です。
主人公の『きよ葉』を演じたのは土屋アンナですね。
花魁を取り巻く色恋沙汰や愛憎劇、色街特有の煌びやかで残酷な世界。
それらを蜷川作品独特の極彩色表現を持って鮮やかに描いた映画となっています。
共演している斎藤ネコ&椎名純平ってどんな人?
斎藤ネコって誰?
椎名林檎の音楽人生の中でも度々の共演・共作を行っている斎藤ネコ。
ご本人自身はヴァイオリニストであり、『斎藤ネコカルテット』というユニットでも活動しています。
作曲家・編曲家としても多方面で活躍しており、様々なアーティスト楽曲やCM曲を制作されているそうです。
椎名林檎と共に仕事をする際は編曲やバックバンドの指揮として携わる事が多い様子。
2017年リリースの椎名林檎×トータス松本『目抜き通り』でも上記役割を担い、才能を遺憾無く発揮しています。
椎名純平って誰?
篠原涼子などともコラボレーション経験を持つシンガーソングライター、椎名純平。
R&Bの曲調に合わせ優しく甘い声でを歌う彼は知る人ぞ知る、椎名林檎の実の兄となっています。
椎名林檎名義での兄妹共演は2002年発売『歌ひ手冥利〜其の壱〜』収録『玉葱のハッピーソング』以来2度目。
椎名林檎のライブにも稀にゲストとして出演する事もあるようです。
公私共に仲の良い兄妹である事が伺えますね。
そんな彼女たちによって歌われる本作【この世の限り】。
ここからは早速歌詞の内容を見ていきましょう!
最期の時、貴方が思うことは何ですか?
表裏一体の『終わり』と『始まり』と
この世に限りはあるの?
もしも果てが見えたなら
如何やって笑おうか愉しもうか
もうやり尽くしたね
じゃあ何度だって忘れよう
そしてまた新しく出逢えれば素晴らしい
然様なら
初めまして
出典: この世の限り/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
私たちには必ずいつか生の終わりが来ます。
その途中で沢山の終わりを迎える経験は誰しもある事でしょう。
一つの生活の終わり。
と或る人との関係の終わり。
けれど、終わりは同時に始まりでもあるのです。
新しい始まりによって出逢える様々なモノ、ヒト、コト。
それらを人生に於いて素晴らしい物にするかどうか、全てはあなた次第なのかもしれません。