箱根八里の半次郎
「国民的歌手」になった氷川きよし
箱根八里を題材として作られた「箱根八里の半次郎」は氷川きよしが歌って大ヒットした“股旅物”の歌です。
「箱根八里の半次郎」の詳細は次のようになります。
「箱根八里の半次郎」
2000年2月2日日本コロムビアより発売
B面:浅草人情
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AE%B1%E6%A0%B9%E5%85%AB%E9%87%8C%E3%81%AE%E5%8D%8A%E6%AC%A1%E9%83%8E
「箱根八里の半次郎」でデビューした氷川きよしは、素晴らしい歌声と整った顔立ちの持ち主だったことから、当時演歌にあまり関心がなかった20代・30代の若い女性からも人気を得ることになりました。
また、「箱根八里の半次郎」は大きな賞を受賞しています。
第33回日本有線大賞・最優秀新人賞
第42回日本レコード大賞・最優秀新人賞
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AE%B1%E6%A0%B9%E5%85%AB%E9%87%8C%E3%81%AE%E5%8D%8A%E6%AC%A1%E9%83%8E
そして、受賞だけでなく、毎日のようにテレビに出演していたことから知名度が上がり、ついには「国民的歌手」という名誉を受け取ったのです。
「箱根八里の半次郎」の歌詞と魅力
歌詞
廻し合羽も 三年がらす
意地の縞目も ほつれがち
夕陽背にして 薄を噛めば
湯の香りしみじみ 里ごころ
出典: 箱根八里の半次郎/作詞:松井由利夫 作曲:水森英夫
さあ、ここからが氷川きよし「箱根八里の半次郎」の聴かせどころです。
「きよし!」の準備をお願いします。
やだねったら やだね
やだねったら やだね
箱根八里の 半次郎
出典: 箱根八里の半次郎/作詞:松井由利夫 作曲:水森英夫
「箱根八里の半次郎」を聴いて歌詞の意味を自分なりに考えてみました。
「廻し合羽」とは股旅には欠かせないものです。着る時にくるりと回しながらはおるので「廻し合羽」といいます。
「三年がらす」とは股旅に出て三年にもなるということでしょうか。
「縞目」とは合羽の縞模様の色と色との間で、そこがもうほつれている、それほど月日は経っているとでもいいたいのかもしれません。
その後の歌詞に出てくる「薄」ですが、私は恥ずかしながらこの歌を聴いて「すすき」と読むことを知りました。
歌詞の意味はこのまま受け取るといい感じがします。夕陽を背にして薄を口にくわえているのでしょう。思わず故郷を思い出し懐かしむという、心細さというか、少し弱さがみえますね。
ただ、次に出てくる「やだねったら やだね」は、そんな自分を戒めているのではなく、軽い気持ちで「やだねぇ、弱気になるなんて...」とつぶやくような感じではないかと想像します。