①10~8位
10位 カーネーション
連続テレビ小説「カーネーション」の主題歌として書き下ろされたコチラのナンバー。
2011年11月にリリースされた11枚目のシングルです。
この歌詞の凄さといえば、ずばり「短さ」。
カーネーションといえば「母の日」に日頃の感謝を母に表すために贈る花として有名です。
あの花の名前をタイトルに冠したこの曲は立った数行で、たった今生まれてきた命への慈しみや言い表せない愛を母の目線から描いています。
母親って、世界で一番尊い職業ですものね。
小さく丸めた躯は今 かなしみ隠し震えて 命を表しているのね
重く濡らした瞼は今 よろこび映す日の為 心を育てているのね
かじかむ指ひろげて 風に揺れ雨に晒され 遥か空へ身を預けて ‥生きよう‥
何も要らない私が今 本当に欲しいもの等 唯一つ、唯一つだけ
出典: カーネーション/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
9位 真夜中は純潔
2001年3月にリリースされた7作目のシングル。
編曲に東京スカパラダイスオーケストラを迎えたこのナンバーは、華やかなアレンジが魅力です。
ちなみにMVがアニメなのは、この時期に椎名林檎の妊娠が発覚し衣装が着られなくなったからなんだとか。
さて、肝心の歌詞の方なのですが、この曲はなんと言っても「色気」でしょうか。
辱めて 小粋な言葉で 匂はす首 強引な仕草で 捩じ伏せて
デイストオシオン懸けたら 揺蕩ふ布 簡単な選択 わたしはたつた現在 あなたが依々
出典: 真夜中は純潔/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
選択と書いて「セレクション」と読ませたり、わざと難読漢字を多用してきたりと、遊び心もたっぷり。
これぞ椎名林檎流の作詞といった風情です。
8位 りんごのうた
さて、難読漢字だらけの歌詞が多いかと思いきや、こちらは全て平仮名表記です。
というのも、お子さんにも歌ってもらいたかったからだとか。
こんな風に、日本語の自由さを奔放に行き来するのも椎名林檎の歌詞の魅力ですよね。
MVは、これまでの名作MVのシーンを繋ぎ合わせたような仕上がり。
懐かしくなっちゃいますね。
わたしがあこがれているのはにんげんなのです
ないたりわらったりできることがすてき
出典: りんごのうた/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
人間になることを望む、リンゴの木。
なんだか切ない題材ですが、日本の童謡ってなんだか切ないものが多いのですよね。「シャボン玉」とかね。
きっと椎名林檎さんのことだから、そのあたりの事情も織り込み済みなのでしょう。