「上海ハニー」について
収録CD
「上海ハニー」は、彼らの2ndシングルとして2003年7月16日に発売されました。
また、メジャーデビュー後初のオリジナルフルアルバムである『1st CONTACT』にも収録されています。
それまでまだ無名だったレンジでしたが、この曲はノンタイアップながら20万枚以上の売り上げを記録しました。
その後、レンジの知名度はグングン上昇していきます。
まさに、彼らが躍進を遂げるきっかけとなった曲と言えるでしょう。
どんな曲?
「上海ハニー」は、レンジのパーティーソングです。
夏の浜辺を思い出させるような歌詞と、開放的な気分を感じさせるノリの良い軽快なメロディがとても印象的な曲です。
実際「レンジと言ったら夏!」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、この曲は正にそんなレンジが持つ夏のイメージを象徴しているかのような曲だと思います。
また、彼らの躍進を遂げるきっかけとなった曲ということもあり、ライブではほぼ確実に演奏されるこの曲。
恐らくレンジのドンピシャ世代である現在の20代~30代の人がライブで聴いたら、懐かしさでテンションが上がってしまうこと間違いなしです。
歌詞
本人たちはこの曲の歌詞について
「修学旅行中に女子の部屋に忍び込むというのがテーマになっている」や「ナンパしたいけど、できない男の歌」
と語っています。
つまり、男の欲望をテーマにした曲と言えるのでしょうか。
詳しく歌詞を見ていきましょう。
男のもどかしさを表現した歌詞
いいね快晴じゃん 雲一つないよ 真っ赤な太陽 君を知りたいよ
あとはオレ等次第 今日は抱きしめたい 波打ち際の 熱い 決意
甲子園球児 さながらの闘志 でも打率は9厘 オレのジョンにSORRY
まさに語り継がれるストーリー 一人でアソブのは今夜で終わり?
出典: https://twitter.com/orange_range_5/status/925904644227743744
舞台は清々しいほどの快晴のビーチ。
「君を知りたいよ」とあるように、そこで好みの女性を見つけてたのでしょう。真夏の開放感は恋をしやすくするものです。
男は一目惚れをすると、一気に感情が昂ってきます。そんな抑えられない感情を、「熱い甲子園球児 さながらの闘志」と表現していると考えられますね。
甲子園球児が勝利を目指しているように、この歌詞の中の男は惚れた女性を落とすことに燃えているのです。
しかし、「でも打率は9厘 オレのジョンにSORRY」という歌詞から、全く自身が持てなくて二の足を踏む状況が想像できます。
やはり、何の接点もない女性をナンパするのはなかなか勇気が必要ですからね。しょうがないです。
でも最後には「一人でアソブのは今夜で終わり?」と、自らを奮い立たせている様子が伺えます。
一人の男性の声をかけたいけど勇気が出ない、そんなもどかしさを表現した歌詞ですね。
上海ハニーと浜辺社交ダンス
見つめっぱなしたまんねぇ女神
上海ハニーとエイジアンランデヴー
寄せては返す 下心とモラル
僕君のことよく知らないけど
何かトキメいてます
出典: https://twitter.com/pole_f10/status/905381353243402240
サビの歌詞ですが、どうやら声をかけて近づくところまでは成功したようですね。
実際にしているかはわかりませんが(恐らく男の妄想)、恋する女性と社交ダンスなんか踊れたら、その近さと密着具合からドキドキしてしまうかもしれません。
しかも好きになっている人なので、ドキドキしつつも相手のことをじっと見てしまう事は間違いありませんね。
それでも、「寄せては返す 下心とモラル」とあるように、理性を働かせて下心を出さないようにしている状況が見えてきますね。
本気で恋をした相手には、なるべく紳士的に振舞おうとカッコつけてしまうのが男というものです。
そして、それは「僕君のことよく知らないけど 何かトキメいてます」とあるように、理由なんて何もなくただ本能的に恋をしてしまった相手なのです。
巧みな話術 彼女を翻弄 母性本能くすぐるトーク これがオレの理想像
でも理想は理想 また「優しそう」で終わりそう
いやいや今夜こそはGET セイシをかけたまさに決闘!
今が旬 俺たちの青春 「しまっていこう!」気合い十分
出典: https://twitter.com/ORANGERANGEbot/status/549864430633091072
どうやら、この男は「巧みな話術 彼女を翻弄 母性本能くすぐるトーク」が女性を落とす理想の流れなのだそう。
でも、今までその理想の通り進んでも結局は「優しそう」で終わってしまい、一人の男として見てもらうことが出来なかったのです。
それでも、今回の相手は本能的に好きになった運命の相手。これを逃すわけにはいきません。
これはこれからの運命を左右する「決闘」なのです。
そんな切羽詰まった男の決意が感じられますね。