次に『ローション』について。
Wikipediaで調べると、下記のように解説されています。
・化粧水のこと。
・潤滑ゼリー。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ローション
これも少し抜粋しましたが、概ね皆さんご存知の通りの意味になります。
肌をケアする?摩擦を減らして滑らかにする?
これと『ロコ』がどう繋がるのでしょうか。
『ロコ』+『ローション』の意味とは
前述の通り、それぞれの単語には意味がありました。
『ロコ=ハワイの現地人』
『ローション=摩擦を減らして滑らかにする』
この2つを掛け合わせて至った、この曲に込めた想いは『ハワイの現地人の方と打ち解けたい』ではないかと思いました。
詳しく説明していきます。
ハワイへと渡航した主人公は、現地の人と馴染みたかったものの思うように行かなかったようです。
言葉や文化の壁が大きな摩擦となり、なかなか声を掛けられないでいるもどかしさを感じました。
そこで、この摩擦を減らしてどうにか現地の人と円滑なコミュニケーションを取りたいと願います。
そんなもどかしい想いを込めたタイトル。
それが『ロコローション』だと思います。
曲中で繰り返されるこのフレーズですが、繰り返すことでその想いが成就するよう祈っているのでしょう。
そういう背景があるとご理解いただいた上で、歌詞の中身に入っていきましょう。
夢にまで見た楽園
ハワイに到着し、期待に胸膨らます主人公
カナリ ノーテンキー トロピカルバンジージャンプ!
Hi! sweet 上がってけ Yo! とことんホラ HOT 差し込む太陽
“ ハイテンション プリーズ ” チラリズム ギリギリ
どう魅せたい? SHOW TIME 招待 夏の大サマーセール!
出典: ロコローション/作詞:Carole King/Gerry Goffin/ORANGE RANGE 作曲:Carole King/Gerry Goffin/ORANGE RANGE
ハワイに到着し、ビーチへと向かう主人公である彼の頭の中は輝きに満ちていました。
白い砂浜、青い海、水着の女性たちが闊歩(かっぽ)する楽園がもう目の前なのですから。
どうやって声を掛けようか、どうやって誘おうか。
せっかくハワイに来たのだから、現地の人とお近付きになりたいと願う彼の脳はまさにパラダイスでした。
膨らむ妄想
君は日々テルミー? 膨らます妄想!?
真夏に始まるセレナーデ Oh Oh Oh
出典: ロコローション/作詞:Carole King/Gerry Goffin/ORANGE RANGE 作曲:Carole King/Gerry Goffin/ORANGE RANGE
すれ違う人たちを見ながら様々な妄想をしている様子がうかがえます。
滞在するこの数日間は、彼にとって間違いなく素晴らしいものになるのだという確信を感じます。
とても前向きです。
根拠など関係なく、開放的な気分になってテンションが上がるのが南国なのですから。
想像以上の楽園!ビーチに到着
Ah ah なんかイイ感じ 青空 海 どう?このロケーション
Ah ah マジでナイスバディ クモンベイベ DO THE ロコモーション
刺激たっぷりの君へエスコートしてぇ~!!
出典: ロコローション/作詞:Carole King/Gerry Goffin/ORANGE RANGE 作曲:Carole King/Gerry Goffin/ORANGE RANGE
イントロで流れたものと同じフレーズの繰り返しになります。
ビーチに立つ彼。
ハワイに来る前から想像していた夢の景色が目の前に広がっているのです。
もう居ても立っても居られない彼が浮き足立つ様子が眼に浮かぶようです。
そして早速気になる女性を発見したところでさらにテンションは上がっていきます。
ちなみに、ここの最後の一文である『してぇ〜』にも複数の意味が隠されています。
ひとつは、『私に〜をしてください』という意味の『して』。
もうひとつは、『私は〜したいんだ!』という強めの意味の口語体である『してぇ』です。
これから読み取れる意味としては、こういうことだと思います。
『これから自分がエスコートしたくて君に声を掛けるからその誘いに応じてください』
前向きでありつつ、少し弱気な部分が垣間見える一文です。