「砂時計」はもちろん遊助さんの作詞です。
句読点やスペースで言葉を区切ることなく、吐露ともいえる言葉の羅列で歌に熱を込めました。
今は苦悩の中にいるのか、どうやって希望がみつけられるのかを綴った歌詞。
心の動きをそのまま言葉にして歌詞が出来上がりました。
10年間の活動を結集した、捉えて離さないフレーズをご紹介します。
ぶつけます!本音を
攻めの歌詞でスタート
手に入れたくてもできない事そんな事ばっかで
恵まれてる方だと言われてもどこかで腑に落ちてねぇ
目に見えない物を追い続けて理想さえぼやけて
ずっと不安定な感情を空に吐き捨ててる
出典: 砂時計/作詞:遊助 作曲:HINATAspring・遊助
一見華やかな世界にいる事も分かっているけれど、認めたくない自分がいます。
仕事が順調に続いている事を人から言われてもどこかで納得していない。
虚しく宙に浮くだけのほめ言葉。
もがきながら苦しみながらここまで来た事を誰も分かってはくれません。
夢の中だけに見えている、なりたい自分。
ソロ活動10年を迎えた今も、自分に負けたくない遊助さんの本音が歌詞になっています。
でも暗くはありません
こうでいたい自分とそんなんじゃない自分
臆病なくせに全部壊したくなる日々エンドレス
また来る明日が暗く見えたって
月明かりや朝日が痛みや期待感照らして向かい合う
出典: 砂時計/作詞:遊助 作曲:HINATAspring・遊助
求められるのは、素の自分とは違う自分を演じる事。
人目なんて知らないふりして突き進みたいけれど、そんな勇気は持てません。
日が沈んで夜が来れば闇に包まれます。希望を見つけたくて広がる夜空を見上げました。
道しるべのように夜の空に浮かぶ月。夜が終わると必ず昇る太陽。
見えてくる希望のために、明るい光がある場所からは目をそらしません。
迷いを正直に伝えながら、自分の使命でもある『ポジティブ』を信じます。
気取らない気負わない本心が作った歌詞に、一筋の光が差し込みました。
悩みって…何だっけ
さっきまでの悩み事も次また出来た悩み事で忘れてた
昔笑ってた事が今起きてもあれほど笑えない
悲しみと幸せを上書きされて減ってく砂時計
出典: 砂時計/作詞:遊助 作曲:HINATAspring・遊助
陥りがちな悩みのスパイラル。抜け出す方法を調べても答は簡単に見つかりません。
悩みを解決する前にまた表れる悩みに落ち込んだりもします。
ひたすら悩み続けるつらい時間が続く事も…。
でも気が付けば、記憶には残っていない一つ前の悩み。
そして今の悩みだって時が経てば過去になります。
歌詞を見るとタイトルでもある「砂時計」がここで登場しました。
でもMVはここで歌が終わってしまうのが残念!
キーワードとなる「砂時計」が本気を出すのはここからです。
遊助さんが教えてくれる「砂時計」の歌詞を追い続けたいと思います。
砂時計はアドバイザー?
積み上げよう
さようなら 今持ってる不安に笑顔で会いましょう
なぜなら 向き合ってる僕もいつか消えちゃうから
出典: 砂時計/作詞:遊助 作曲:HINATAspring・遊助
悩んでいる間に砂時計の砂はひたすら落ちて、時間は確実に進んでいます。
砂時計の砂が形を変えるように変わっている自分。
新しい砂が、1分前に落ちた砂の上に積もっていきます。
最初に落ちた砂の姿はもう見る事ができない砂時計。
悩んで立ち止まる自分を消して、自らを変えようと願う事で前に進めます。
砂時計の砂は一粒残らず目的を果たすために、狭い空間をくぐり抜けるのです。
目にした物と今の気持ちをリンクさせるのは、遊助さんの得意技。
誰も気が付かない思考回路で、物に心を与えます。
「砂時計」は悩みの中で留まらないためのアドバイスをくれる、頼りになる存在になりました。