BOOWYの「Marionette」にはアニメPVがある！？心に刺さる歌詞の意味も公開！TAB譜あり

1981年に結成され、バンドとして絶頂を極めていた1987年に当然解散してしまった、日本のロック史に燦然と輝く伝説のロックバンド、BOOWY。

彼らが、当時日本の音楽シーンを賑わせていたアイドルブームに終焉を突き付け、90年代に巻き起こる空前のバンドブームのきっかけになったといわれています。

BOOWYに影響を受けたと語るアーティストは数多く、GLAYや気志團、ゆずなどがBOOWYの影響を公言しています。

特にGLAYは、その楽曲に色濃くBOOWYの影響が見て取れますね。

それほどBOOWYの音楽は、それまでの日本の音楽にはなかった、新しい音を創り出していました。

8ビートを基本とした、ロック調でありながらもサビの部分は誰もが一度聴いたら口ずさめるようなキャッチーさを持ち、独特の英語交じりの日本語歌詞も、とても新鮮なものでした。

今回紹介する「Marionetto」は、BOOWYの解散した年、1987年の7月に発表された6枚目のシングルで、アルバム『PSYCHOPATH』に収録されています。

まだ解散は公表されていない状態ではありましたが、メンバーの中では解散することはすでに決まっていた時期でした。

商業的にも成功し、音楽性としてもやりたいことをやりつくしたと感じていたという彼らですが、当時のディレクターやプロデューサーに説得され、解散前にもう一枚アルバムを制作することにします。

こうして作成されたのがBOOWY最後のオリジナル・アルバムとなる『PSYCHOPATH』でした。

このアルバムの中にはシングル曲として「Marionetto」の他に「季節が君だけを変える」が含まれています。

グラムロックやニューウェイヴの影響を感じさせる曲など、BOOWYの歴代の作品の中でもかなりバラエティ豊かな楽曲が収録された、まさにキャリアの集大成のような作品となりました。

売り上げやファンからの人気はもちろん、批評家にも高く評価されたアルバムでもあります。

BOOWY最大のヒット作となった「Marionetto」の歌詞を見ていきましょう。

布袋寅泰のサビの部分を取り入れたギターリフがとても印象的な曲です。

いつでもフラストレーションを抱えたまま、だけどなんてことはない顔をして単純な毎日を送るんだ

何事もないような、そんな嘘の仮面を被った気の狂った日常がこの大都会だろう

でもみんな腹の中に一物抱えてるんだ

そんな事おくびにも出さずに、単調な日々を過ごすんだ

都会という名の機械に上手に組み込まれた組み込まれた歯車のように

高層ビルに照り付ける日差しの強さにうんざりさ

誰もがみんな、同じ格好をして、流行を追い求めて

少しでも周りと違っていたら奇異な目で見られたり

空気を読んで、周りに合わせて他人の顔色を窺ってばかりいて

大勢が従うことが正義だと

一体いつから決められたのか

自分の意志はどこへ行ったのか

何故流されるニュースを、その裏に何があるのか全く疑わないのか

自分の感覚を、意志を失くしてしまっていたら、本当に自分の求めるものなんて手に入るはずがないだろう

鏡に映った自分をしっかりと眺めてみろ

誰かに、何かに操られたまるでマリオネットのようじゃないか

自分の思い通りに動くこともできずに

がんじがらめに混乱して

もうそんなくだらないことはやめてしまえ

誰かの思惑も、周りの目も気にすることなんてない

自分の思うとおりに、自分らしく、そして自分の為に生きていくんだ

自分の選んだ道の困難さに、目を背けるな

それを避けていけば、簡単な生き方だけど

いつかは持っていた夢も、金のためなのかわからないようになって、煙に巻かれて

そのまま流されるように世間一般の就職をして

それが簡単な道なのかもしれないけど

それがお前のしたかったことか

お前の夢はもう再び膨らむことはないのか

そうやって、自分をごまかし続けて生きていくのか