「骨」のMVは、峯田和伸自らが監督しています。

真夜中の高円寺の商店街をひたすら歩くビデオです。

峯田がひとり歩いていると、途中から、女優、麻生久美子さんがいっしょに歩き出します。

ふたりピンク色のトップスを着ています。どこに向かうのでしょうか。

曲が流れる中、麻生久美子さんの存在感と透明感は、見てるだけで泣けてくるほど切なさが呼び起こされてきます。

このふたりは、映画アイデン&ティティ」で共演しました。

映画を観た人や昔からの銀杏BOYZのファンは、青春を懐かしむような、どこか感傷的になってしまうビデオになっています。

歌詞を見てみましょう

女性目線の詞になっています。

「あむあむしたい」って、「あむあむ」って溺愛する分かりやすいけど、なかなかこの表現はでてきません。

峯田ならではです。

昔の歌謡曲にも「骨まで愛して」っていうヒット曲もありましが、その上をいくような愛情表現「骨までしゃぶらせて」とは!

一見、ぎょっとするような表現ですが、曲調が、ポップなので普通に口ずさみたくなります。

「。」の読点がついているのが気になります。

ビートルズみたくわたしを笑わせて、
NIRVANA みたくわたしをかなしくさせて。
あなたって、あなたって、
あなたって、ロックね。

ポンヌフの恋人のように踊らせて、
浮雲のようにわたしを連れ去っていく。
あなたって、あなたって、
あなたって、いい感じね。

出典: https://twitter.com/gagaga_gingnang/status/933420454794035201

ビートルズを笑うとは…。

NIRVANAは哀しくなりますが。

「あなた」という人は、そういう生き様の人のようです。

「ポンヌフの恋人」は、1991年公開のフランス映画です。ポンヌフ橋のホームレスの男性と失明した画学生の哀しいラブストーリー。

「浮き雲」は、フィンランドの映画で、淡々と生きる真面目だけど不運続きの夫婦の話です。

こういう固定名詞が出てくると、世界がぐんと広がって、想像力がかきたてられます。

率直に「あむあむしたい」と言いながら、「あなたって、ロックね」とシャイなことばを投げかけます。

「あむあむしたい」のが「夢」でその「夢が叶うなら」と言っているので、憧れの人への気持ちなのでしょうか。

「ロック」なあなたは、ロックスター、まさか! 峯田自身のことを書いたのかもしれません。

しかし、本当のところは不明ですが、聴く人によって変わるのが最高の歌詞といえるでしょう。

まとめ


今回は銀杏BOYZ、峯田和伸の「骨」を中心にご紹介しました。

しかし、「骨」ってタイトル、そのまんまなのですが、ポップなタイトルをつけないところが、峯田のセンスなのでしょう。

2018年公開になるアニメ映画「ぼくの名前はズッキーニ」で主人公ズッキーニ役で声優にも出演することが決まりました。

声優でデビューだなんて、昔の銀杏BOYZからは想像つきませんが、これからもずっと峯田和伸には、変わらず、いい曲をリリースし続けて欲しいと、ファンのみんなは思っていることでしょう。

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