「かくれんぼ」はAliAというバンドを象徴した曲

「かくれんぼ」はAliAのデビューミニアルバムである「Alive」に収録されているうちの1曲です。

下記の公式サイトでは、「かくれんぼ」はアルバム収録曲の中でもとくに思い入れが強い曲であるということをメンバー自身が語っています。

AliA OFFICIAL WEB SITE

かくれんぼのMV

そしてこのMVでは、制服の少女が主人公として登場し、街中を走り回る様子が終始描かれています。

このMVで「制服の少女が街中を走る」映像には、一体どんな意味が隠されているのでしょうか?

モノクロを基調としたライブ映像と少女

MVモノクロを基調としたライブ映像ベースに、制服の少女が主人公として登場する物語が展開されていきます。

主人公の少女はうつろな瞳で退屈な毎日を過ごしていながらも、何かを期待しているようにも見えます。

そして、モノクロのAliAライブ映像と制服の少女が登場する色あざやかな物語は、対照的な印象を感じさせます。

歌詞の活字がモノクロのライブ映像の中を流れていく様子は、まるでサブリミナルのようです!

「少女と影」のかくれんぼが意味するものとは?

「かくれんぼ」のMVは、登場する制服の少女とその「少女自身の影」が「かくれんぼ」をしている姿を描いています。

MVの中で「影」ははっきりとした姿は現しませんが、歌詞の中では度々登場しています。

このことから、「かくれんぼ」という曲において「影」はとても重要な存在であることがわかります。

自分の影(暗闇)こそが本当の姿

曲のタイトルである「かくれんぼ」とは、鬼が隠れている人たちを探すという、ごく単純な「子供の遊び」で、誰もが幼少期に経験するものです。

そしてこの曲においては、少女の後をついて回る「影が鬼」で「隠れているのは少女」である。

誰もがこの「かくれんぼ」というタイトルを見ればそう連想するのではないでしょうか?

だから、「制服姿の少女は街中を走り回って影である鬼から逃げていた」と。

しかし、じつはその反対なのです! 「隠れているのは影」で「鬼は少女(自分)」なのです!

「いっせーのー」のかけ声は「自分の夢を思い出す」合図

“いっせーのー”で鳴り響いたスタートの合図
なぞった線で結んだ世界
色付けていく ここから

出典: かくれんぼ/作詞:TKT 作曲:EREN

「かくれんぼ」は「いっせーのー」という歌詞で始まります。 同時にMVの中の制服の少女も、街中を走り始めます。

じつはこのフレーズは「メンバー自身の物語も同時に始まっている」ことを示しています。

そしてその後も曲の要所要所にて、「いっせーのーで声を上げて」のフレーズがリピートされます。

なぜなら「いっせーのー」のかけ声は、夢を忘れかけたときに「自分を思い出すきっかけ」となる、曲の中で重要なキーワードだからです!

影は忘れていた自分の「夢」