“いっせーのー”で声を上げて
聴こえてくるんだ
自分の影の長さに気付く
もうこんな時間だ
一等星が顔を出した
届きそうで手を伸ばした
次は僕に着いてきなよ
どんな暗闇でも
(もういいかい?まーだだよ)
幕は上がりだした
(もういいかい?まーだだよ)
色付けていく ここから
出典: かくれんぼ/作詞:TKT 作曲:EREN
この歌詞からもわかるように、本当の自分(夢)である影が「着いてきなよ」といっているのは「忘れかけていた夢を追いかけろ!」という意味なのです。
さらに、10行目の歌詞は、「AliA」というバンドを組んだその時から「夢へ続く幕が上がり、物語が始まった」ということを表しています。
いっときは夢を見失った時期もあった
10年後の僕らはすれ違いばかりで
幻想に想いを馳せては
“戻れない”そう思いこんだ
くたびれた心に追い討ちを
あの頃と変わらない夕陽も
なんとも思わない
自分を信じ 歩いていければ
どこまでだって 昇れるのにな
カットを跨ぐ その空白に
大切なモノ 見落としている
見つけられないと泣きわめく君へ
出典: かくれんぼ/作詞:TKT 作曲:EREN
10行目からの歌詞は、その当時の自分自身のことを指しているのでしょう。
自分の幻想に囚われてしまい、身動きができなくなっている苦悩が感じ取れます。
その身動きが取れない様子も、制服の少女が学校の中でぼんやりと悩んでいる姿にて表現されています。
AliAが結成され「夢」が再始動し始める!
宝箱はホコリをかぶったまま
無くした鍵はずっと
君のポケットの中にあった
散らばっていた全てが
今ひとつに重なる
手を取り 始めよう
僕たちの物語
出典: かくれんぼ/作詞:TKT 作曲:EREN
MVの中でも街の中をあてもなくさまよい歩道橋の上で佇んでいた少女。
その少女が、自分の中の宝箱を開けて全てを思い出した瞬間にまた街を駆け回りはじめます。
「手を〜」からのフレーズ、これこそがAliAとして再スタートをきったメンバーそれぞれの姿なのです。
「制服の少女」はメンバー自身の姿
ここまでくればもうおわかりの通り、MVで登場する制服の少女はメンバー全員の「過去の姿」の象徴です。
皆それぞれに、物心がつく頃に見た「夢」の数々。
誰もが幼い頃は「何にでもなれる」と思っていて、自由に夢を思い描いていました。
しかし、成長するにつれて「その夢は手の届かないものなのでは?」と自分自身を疑い始めます。
そして、思春期を過ぎた頃にはかつての自分の夢はなんだったのかさえも忘れてしまうのです…!
そう、ちょうどMVに登場する制服の少女のように。
自分を信じて歩いていけば夢は叶う
メンバー自身もいっときは忘れ諦めかけていた夢ですが、AliAを結成したことにより再び夢は動き始めました。
そんな彼らがこの曲で伝えたかったのは、「諦めずに自分を信じて歩いていけば夢は叶う」ということなのではないでしょうか?
生きていれば辛く悲しいこともたくさんあり、自分に自信を失う時もあります。
そんな時、「自分には価値がない」と思い込んでしまい、昔見ていた夢を諦めてしまう人も多いはずです。
彼らも同じ時期を体験してきたからこそ、その気持ちをこの「かくれんぼ」で表現できているのでしょう。
いつだって再開できる!
そして、AliAのメンバーが夢を思い出し再始動したように、誰でもいつだって夢を再開することができる!
ということを、この曲では強く訴えかけています。
何年経っていようとも自分の中の宝箱をもう一度開け夢を思い出すことができれば、いつからでも再び夢の物語を再開することができるのです。
MVの後半部分では、夢を思い出した少女がキラキラと輝く笑顔と軽やかな足取りでトンネルをくぐり抜け、渋谷の街を颯爽と駆け抜けていきます。
人が夢を思い出した時は、きっとこの少女のような笑顔と足取りになることでしょう!