とりあえずゴミ箱に投げ捨てた僕の夢は
出典: 桜色/作詞:知 作曲:知
「夢」という言葉が歌詞中に出てきます。
主人公が描いていたのは、一体どのような夢だったのでしょうか。
おそらくそれは、別れを告げた相手との未来でしょう。
「とりあえず~捨てた」という表現からもやるせない気持ちがうかがえます。
また、主人公と相手は「とりあえず」という安易さであきらめがつくような関係。
ということは、まだそこまで親密になっていなかったと予想できます。
もしくは主人公の片想いでしょうか。
「もっと仲良くなりたいな」「もっと話せるようになったらいいな」
そんなレベルで主人公は相手をなんとなく慕っていたのかもしれません。
しかしその夢も、儚く打ち砕かれてしまいました。
現在は肯定的
どうかまだ晴れたままで
出典: 桜色/作詞:知 作曲:知
しかし主人公は悲しみに打ちひしがれているわけではありません。
歌詞からは、どこか前向きな気持ちが感じ取れます。
この別れは仕方のないものです。
それで主人公はいったん、相手への想いをあきらめたのでしょう。
しかし自分の秘めた好意はなくなるものではありません。
大切に心にしまっておくことも出来ます。
そうすればいつか巡り巡ってまた会えた時に、気持ちを伝えられるかもしれません。
現実的ではないかもしれませんが、主人公はそう考えているようです。
春のあたたかい陽気が、主人公を前向きにさせているようですね。
君への気持ち
本当は好きだけど…
ああ さようなら またね なんてね
春風が背中を押してくれた
出典: 桜色/作詞:知 作曲:知
さて、主人公の気持ちを整理していきましょう。
主人公はある人に対して、好意を抱いていました。
それは恋心になる前の段階のものだったかもしれません。
しかし、特別な思いがあったのは確かです。
結局、その好意は伝えられずに終わってしまいました。
それでも主人公は「仕方ないや」と割り切っています。
とはいえ彼女が悲しんでないわけではないでしょう。
一晩泣いたかもしれません。
ただ彼女の悲しみは曲中には表現されていないのです。
それはなぜでしょうか。
彼女の気持ちがまだ相手を想っているからでしょう。
相手を想うからこそ、笑顔で「またね」と彼女は言ったのです。
遠い未来、いつかまた会える日を願って。
一旦のお別れ
この言葉が君に届きますように
出典: 桜色/作詞:知 作曲:知
主人公にとって、この別れは一時的なもののようです。
歌詞には、「この気持ちがあなたに届くといいな」という趣旨の記載もあります。
主人公は相手への気持ちを完全にあきらめてはいないようです。
というよりも、急な別れで気持ちの整理がつかない、というのが現実的でしょう。
そのため「また会えるいつか」に期待したと考えられます。
意中の相手とまた会えるかどうかなんて、誰にも分かりません。
しかし主人公にはそう考えるしかなかったのです。
実際、自分でも「もう二度と彼には会うことがない」と感じているかもしれません。
それでも今の主人公には、どこか剣呑な春の陽気に期待するしかなかったのではないでしょうか。
桜色の示す気持ち
繊細な恋心
今は 裸になって それで良いって思うだけです
また君のことを考えて
出典: 桜色/作詞:知 作曲:知