宇多田ヒカルの「addicted to you」ってどんな曲!?
オリコン最高1位獲得!
宇多田ヒカルにとっての4枚目のシングルである「Addicted To You」は1999年に発売されました。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Addicted_To_You
トータルセールス200万枚以上のモンスターシングルです。
この時、宇多田ヒカルは15歳。天才としかいいようのない歌詞と歌唱力。母親・藤圭子の才能をしっかりと受け継いでいますね。
人の感情をえぐる言葉と人間関係を俯瞰して描写する視点が素晴らしいです。誰にも真似出来ないですね。
タイトルは「キミに夢中」や「貴方に溺れているの」という意味。揺れ動く恋心と強がる気持ちを歌っています。
この若さでこの歌詞を書けるというのは、本当にビックリします。小さなときから、両親の関係性を観察してきたからこそ書ける言葉なんだなと改めて思います。
特殊な両親の下で生まれた宇多田ヒカルの苦悩がこの「Addicted To You」を産んだといっても過言ではありません。
何回も離婚と再婚を繰り返す家庭で育てば、嫌でもいろいろ考えざるを得ませんよね。精神的に参ってしまう可能性も絶対あったはずです。
子供の頃の宇多田ヒカルは、錯乱した藤圭子にひどいことを言われたそうですから・・・。
それが宇多田ヒカルにとって幸か不幸かは分かりませんが、曲を作る原動力とネタになっているのは間違いありません。
苦しい経験がお金になるなんていなんて因果な商売でしょう。
「addicted to you」の歌詞を解釈します!その秘められた意味とは!?
会いたいVS強気!
複雑な恋心を歌った「addicted to you」の歌詞の世界に入っていきましょう♪
別に会う必要なんて無い
しなきゃいけないこと沢山あるし
毎日話す必要なんて無い
電話代かさんで迷惑してるんだ
出典: Addicted To You/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
「分かる」歌詞です。宇多田ヒカルは人間の気持ちをよくわかっています。
会いたいけど強がってますね。
正確に言うと「会いたい」という感情と理性が戦っているということでしょうか。
変わらない愛情なんて無い
不安があるから強くなるし
二人のこと誰にも言わない
子供じゃないんだから
出典: Addicted To You/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
「変わらない愛情なんて無い」と確かに人間は変化し続けるそういう生き物なんですが、その裏では「変わらない愛情」が欲しいとも思っている生き物。
「子供じゃないんだから」と強がっています。強がってるのは2人の未来の「不安」からかも知れませんね。
どこまでも続く道じゃない
だったら他を選べばいいのに
出典: Addicted To You/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
再び強がっています。本当は「他を選びたくないのに」。
笑える話 傷つけられても I'm back for more
君にaddictedかも
会えないからって死ぬわけじゃないし
お互いの事情分かってる
出典: Addicted To You/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
ここから強がりが危うくなっていきます(笑)。
「I'm back for more」は「もっともっと多くのことを求めて、わたしは『あなたのいる場所に』戻ってきてしまう」という意味です。
「傷つけられても」戻ってきてしまうのですからかなり好きな感情ですよね。
「君にaddictedかも」の「かも」に少し強がりを感じますね。最後の抵抗かも(笑)。 addictは直訳すると「中毒」ですからかなりヤバイ感情です!
だけどそれじゃ苦しくて 毎日会いたくて
この気持ちどうすればいいの
今おとなになりたくて いきなりなれなくて
oh baby (oh baby) 君にaddictedかも
出典: Addicted To You/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
はい!本音が出ました!!(笑)
素直になりたくてもなれない気持ちですね。「今おとなになりたくて いきなりなれなくて」とも言っています。
相反する2つの感情を本当に上手く描く歌詞ですね!マジ天才です!宇多田ヒカル大好きです!
「君にaddictedかも」っていうか、どう考えても「君にaddicted!」ですよね♪
まあ、そこは恋の駆け引きもありますから、本心を悟られたくないというのもあります。