きっと私は恋蛍
時を忘れて彷徨う
消えそうに光る恋蛍
出典: 恋蛍/作詞:MACO 作曲:浦島健太,菊池博人
夜のメッセージを送り合う、僅か1時間くらいの短い幸せな時間。
その時に彼女は精一杯アピールをしているのです。
主人公は1時間が幸せすぎて一瞬に感じていることでしょう。
実際には数時間経っていたとしても同じことです。
この短い時間の間に募る恋慕は、短いからこそより強調され想いが増していきます。
蛍と同じく、その儚さがより美しさを、そして恋心を際立たせるのではないでしょうか。
恋をしたくなる歌詞
落ち込む私を励ましてくれるのは
誰かの言った心無い言葉に
平気なふりして強がってみたり
こんな時君ならどう乗り越えるだろう?
思い出すその笑顔
出典: 恋蛍/作詞:MACO 作曲:浦島健太,菊池博人
生きていると人から嫌味を言われることもあるでしょう。
主人公も何気ない言葉に、深く傷を負ってしまったようです。
その時は取り繕って、大丈夫なふりをしています。
本当は辛いのに、言葉にできず凹んでしまっているのです。
落ち込んでしまっている時に真っ先に思い浮かぶのは彼の笑った顔。
そして彼との楽しいメッセージのやり取りや、彼から貰った嬉しい言葉たちです。
幸せな思い出たちが彼女の心の支えになっているのでしょう。
彼がいるから頑張れる、乗り越えられる。
主人公が彼を想う気持ちはどんどん大きくなっているようです。
恋が持つパワー
この歌詞から読み取れたのは恋という感情の力の大きさです。
悲しいことや辛いことが起きて、心がダメージを受けてしまうことはよくあります。
しかし好きな人との楽しい思い出や、遊ぶ約束が気持ちを切り替えさせてくれるのです。
彼がいるだけでマイナスの感情が一瞬でプラスの感情に切り替わる。
恋をすると、毎日が楽しくなるだけではありません。
辛いことさえ乗り越えやすくなるのではないでしょうか。
それこそがこの歌詞で伝えたかったこと。
恋とは素晴らしい感情なのだと改めて思うことができるのです。
恋をすることで人生は変わる
たいくつな日々も
君がいるだけで
色付いてく魔法
出典: 恋蛍/作詞:MACO 作曲:浦島健太,菊池博人
主人公の人生は好きな人ができたことにより、大きく変わっていっているようです。
今までの人生も決してつまらなかったわけではないでしょう。
それなりに楽しいこともあり、幸福も味わってきたはずです。
しかし今までの人生の中で体験したどの幸福も霞んでしまうほどのことが起きました。
それこそが好きな人が出来て恋をするということなのです。
今までの思い出がつまらなくなったわけではありません。
昔の幸福感を遥かに凌駕するほどの幸福を感じられるようになったのではないでしょうか。
主人公の人生はさらに楽しさを増し、ますます充実した日々へと駆け上がっていく様子が滲み出ているようです。
MACO【恋蛍】の歌詞考察〜まとめ〜
想いを伝えられない理由
歌詞を読み解いていくと主人公の女の子の性格が少しずつ見えてきました。
彼女は純粋で、恥ずかしがり屋。
そして一途で、好きな人ができると心酔してしまうタイプなのでしょう。
自分の好意を伝えたいけれど、直接伝えることは勇気が出なくて踏み出せない。
だからこそ、間接的にアピールをしているようです。
メッセージに大きな大きな想いを乗せて送信している様子が伺えます。
本当に好きな人だからこそ、ガツガツ行けずに慎重になってしまう。
主人公の性格には、誰でも共感してしまう部分があるのではないでしょうか。
誰もがついつい頷いてしまうような、共感しやすい歌詞がこの曲の魅力だったのです。
蛍に例えた恋心
この歌詞では恋心を蛍と重ねながら綴っていました。
蛍の短い光の美しさと、恋心の短いからこそ際立つ恋慕。
そして蛍の人生は求愛の時こそ光り輝くように。
人生も想いが募っている時こそ、豊かに輝きだすのではないでしょうか。
この歌詞からは、誰かを好きになることでさらに人生は豊かになるのだと。
そして恋をしている時は、どれだけ幸福で楽しい気持ちになるのかを改めて感じることができるのです。