ACE COLLECTIONのデジタルシングル「Lady」
ACE COLLECTIONというアーティストをご存知ですか?
ACE COLLECTIONは、デジタルシングルをリリースしているイケメン4人組バンドです。
イケメンなだけでなく、1人1人の音楽センスも素晴らしく大きなポテンシャルを持っているバンドなんです。
そんな彼らは、デジタルで音楽を配信しているため、CDはリリースしていません。
CDを出していないうえにテレビでの露出も少ないこと。
それによりプレミア感が高まり、人気を爆発させているのかもしれません。
さて、今回ご紹介するのはACE COLLECTIONの3rdデジタルシングル「Lady」。
切ない世界観は、MVにも溢れています。
MVの世界観が切ない!
全体的に薄暗いシーンの多い映像。
とても仲の良さそうなカップルが映し出されています。
しかし途中から彼女と彼は離れ離れに。
親密な彼女との仲の良さが伝わってくるからこそ、一緒にいられないことを考えると切なくなりますね。
右端に歌詞が小さく出てきては消えてゆく映像が切なさを増しています。
どうか2人を幸せにして!と願わずにはいられません。
一体何が2人を引き離してしまったのでしょうか?
その謎を解くためにも、歌詞の意味を解釈していきましょう。
歌詞解釈!会いたいのに会わないのはなぜ?
現実逃避
薄暗い空だって僅かな星の明かり辺り見渡しても何もない
街灯がこっち見て光ってる寂しい夜に一人空を見る
あーだのこーだの言ったってやるしかないことは決まってて なのに
やりたくないことは理由つけて逃れようと必死になって
出典: Lady/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎
薄暗い夜、ただぼんやりと外をながめる主人公の姿が浮かび上がります。
何気なく外を見ていると、まるで街灯が生き物のように見えてしまいます。
薄暗い夜にひとりたたずむ街灯が、まるで自分と同じように見えてくるのです。
あ、あの街灯、今の僕と同じでぼんやりと空を眺めてるな…。
そういう気持ちになったのでしょう。
人はやりたくないことが目の前に積み重なっているとき、なんだかんだいってそこから逃げようとします。
いわゆる「現実逃避」状態ですね。
どうしてやらないかという理由を考えることは、労力を使うこと。
いっそやってしまった方が楽なのに、どうしてもヤル気が起きないのです。
そんな心が空っぽになった主人公からは、何か大切なものが抜け落ちてしまったようです。
「Lady」って?
Ah Ah Ah… 今日も月が綺麗ね
Ah Ah Ah… Hey Lady
出典: Lady/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎
空をひとりで見ているのと大切な誰かと見ているのでは全く違います。
誰かと見ていたときは「月が綺麗ね」と言いながら見ていた。
とても幸せな気分だった。
でも今は虚しくひとり月を見ている。
過去と現在が対比されています。
主人公は、月が綺麗だと誰かに伝えられるシチュエーションが懐かしくて仕方がないのでしょう。
その誰かとはおそらく主人公の彼女。
タイトルにある「Lady」とは彼女のことのようです。
ここは、以前感じていた幸せを素直に表現しているのだと思います。
また、「月がきれいでぇ」という歌い方で「Lady」と聴こえるのは私だけでしょうか?
空耳かもしれませんが、そんな細かい細工にもACE COLLECTIONの天才的なセンスを感じてしまいます。
幸せな彼女を見て思うこと
夜空の中にひたすら君探して
僕がいなくても幸せそうな君に嫉妬して
あの日丘の上で2人で語った
夢の続きを僕は追いかけてる
出典: Lady/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎
ここで、2人が今は一緒にいないことが明らかになります。
いつも当たり前のように側にいた2人。
恋人と離れ離れになったときは、相手が幸せそうだと悔しくなるものですね。
悪いようですが、どうか恋人も寂しいときを過ごしていてほしいと考えるのが本音です。
しかし主人公の彼女は幸せそうな様子。
どうして僕だけ悲しいんだ。
僕も幸せになりたいのに。
とひとり取り残されてしまったように感じる主人公がいます。
僕と一緒にいない彼女には幸せになってほしくない。
どうしても彼女の不幸を願ってしまう嫌な自分を素直に表現しています。
でも女性ならこのように嫉妬されたいと願う人も多いかもしれませんね。
月の見える丘の上。
2人で語った夢とは何だったのでしょうか?