君がいれば明かりなどいらない

薄暗い夜だって僅かな星の明かりがあるだけ十分なのかもね
あの日の丘の上もほんのり月明かりが僕ら照らすくらいだ
もう少しだけ暗かったっけその分光るありったけの星2人だけで話す未来図

出典: Lady/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎

おそらくその夢のために、2人は一緒にいられないのでしょう。

夢を追いかけるためには、2人で一緒にいることが困難になってしまう。

それは変えられないこと。

でもいつの日か僕を待っていて。

必ず夢を叶えて迎えに行くからその日まで。

そんな気持ちが込められているような気がします。

ひとりで見る星の明かりはとても小さなもののように見えます。

しかし2人でいれば、同じ光が十分な明かりになるのでしょう。

未来のことを話している僕たちは、明かりなど必要ないくらいにキラキラと輝いている。

そういうことを表現しているのだと思います。

でも、暗がりを照らす街灯をひとりで見ている「今の僕」はどうでしょう?

1人でいる今は街灯さえも暗くて足元を照らしてはくれません。

夢と恋愛を天秤にかける

卒業してから2年が経って今君は何をしてるの?
君があの日月明かりに照らされて泣いたりするから
僕は今も君に会いたい でもその気持ちは押し殺して
食いしばって生きてる

出典: Lady/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎

卒業から2年。このストーリーは学生時代の恋愛だったことが分かります。

卒業後すぐに離れ離れになってしまったのでしょうか?

彼女は夢を語った日、月明りの下で泣いてしまいました。

もしあのとき、君が泣かなかったらどうなっていたのでしょうか?

きっとそれでは彼はここまで頑張ることができなかったでしょう。

僕が夢を追うために離れてしまった。

僕のために泣いてくれる人がいるなら頑張らなくちゃ。

そんな強い想いがこの部分の歌詞から伝わってきます。

今でも彼の心の中に彼女はいるようです。

でも今彼女に会いに行ってしまったら夢を諦めることになる。

夢を諦めてしまった僕を見て、彼女は喜ぶだろうか?いや、きっと悲しむだろう。

そう考えているのかもしれません。

信じてくれている彼女がいることが、彼の大きな心の支えになっているようです。

そんな主人公は、決して夢を諦めることはせずに前へと進みます。

君への想いが絶妙に切ない!

全てはLadyのために!

たまにもう終わらせたくもなるけど
あの瞳に嘘はつきたくないから
あの日丘の上で2人で語った
夢の続きを君に見せたいから

出典: Lady/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎

夢を追いかけているときは、人間ならどうしても諦めたくなることがあります。

その夢が大きければ大きいほど、諦めたいと思う瞬間は多いでしょう。

主人公の夢がどういう夢なのかは分かりません。

しかし、その夢を追うためには彼女と一緒にいることは許されないことだけは分かっています。

たまには何もかも終わらせて帰ろうと思うこともあるでしょう。

でも彼女のあの涙を覚えているからこそ、明日からも頑張ることができるのです。

ここで諦めてしまったらあのとき語り合った夢までもがウソになってしまいそうで。

あの日語った夢はウソじゃなかったんだ。

その夢はまだ続いているんだよと主人公は心の底からそう思い、それを彼女に教えてあげたいのでしょう。

この先彼があの日語った夢を叶えて、彼女の前に現れることはできるのでしょうか?

それぞれの恋愛のカタチ

夜空の中にひたすら君探して
何もしなくても輝いてる星が羨ましくてさ
あの日丘の上で2人で語った
夢の続きを僕は追いかけてる

出典: Lady/作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎

恋愛にはいろいろなカタチがあります。

離れ離れになってでも夢を追いかける。

これが彼らの行き着いた恋愛のカタチなのでしょう。

主人公は、毎晩夜空を見上げ、今は一緒にいられない君のことを思い出しているようです。

すると、小さな星がキラキラと輝いているのが見えます。

あの星はただそこにいるだけであんなに輝いている。

僕もあんな風になりたいな。

そんな風に感じている様子が読み取れます。

夢を追っている今の僕は、輝いているんだろうか?

と不安になる主人公。

彼女と離れても一生懸命頑張る君は、とてもキラキラと輝いていますよと伝えてあげたいです。

結局恋の行方は?

曲の最後には、未だ離れ離れになったままの2人の様子が浮かび上がります。

君は彼女とは離れて夢を追いかける旅の途中。

そして彼女も彼の夢を応援しているのでしょう。

2人の想いはきっと同じなのに、離れていなければならないことが切ないですね。

例え恋愛は叶わなくても、夢だけは叶えようと頑張る主人公の姿が星のように輝いています。

最後に