主人公の性格

言葉にできないその妄想
それは照れ屋の秘密兵器だ
君の唇にいつか 僕の愛が刺さるだろう

出典: キスの手裏剣/作詞:秋元康 作曲:山田智和

恋をしている時は数多くの妄想をします。

あの人とうまくいったらとか、もしあの人も私のことを好きだったらとか。

そんな淡い妄想を繰り返すのも恋をしている醍醐味の1つです。

彼もたくさんの妄想をしているのでしょう。

そしてその中でも想いを伝える妄想を幾度となくしてきた。

しかし実際に行動にはまだ移せていないようです。

ガンガン行動できるタイプの人もいれば、恋に臆病な人もいます。

彼は後者なのでしょう。

照れ屋の彼は直接伝えるなんておこがましく、テレパシーを送るのですら精一杯なのです。

2人の距離はまだまだ遠い

強い日差しがキラリ反射して
ふいにただならぬ殺気に包まれたよ

出典: キスの手裏剣/作詞:秋元康 作曲:山田智和

彼が物陰からひっそりと見ている視線を彼女が感じ取ってしまったのでしょう。

彼は忍者なのです。バレてはいけないし、他人に知られてはいけません。

彼の恋は自分だけの秘密で隠し通さなければならないことなのです。

そんな彼が彼女を眺めて浮かれているうちにバレかけてしまった。

彼女に本当に殺気があるわけではありませんが「バレちゃう!」という緊張感が伝わってきます。

彼は本当にバレたくないのでしょう。ひっそりと影から見守っていたい。

それが今の彼にとって一番の幸せのようです。

臆病な彼の後悔

優しい心

ごめん 手裏剣を投げちゃって
ちゃんと話をすればよかった
こんな好きなことを君にわかって欲しいんだ

出典: キスの手裏剣/作詞:秋元康 作曲:山田智和

彼は一瞬バレかけてしまった事に後悔と罪悪感を抱いているようです。

ただ物陰から想いのテレパシーを飛ばしただけ。

それなのに彼は「ひどいことをしてしまった。」と自分を責めているようです。

彼は彼女のことが好きすぎるのでしょう。

それゆえに彼女に嫌な思いをして欲しくないという気持ちに溢れているようです。

自分が好意を伝えることが彼女にとって嫌なことであると思い込んでしまっているのではないでしょうか。

彼女を好きすぎる。自分の気持ちより彼女の気持ちを優先的に考えているのです。

ここから彼の臆病さだけではなく、想いの強さ、そして優しさが伺えます。

忍者であるための規則

この手もう二度と使えない
だって忍びの最終手段
僕の唇は 永遠封印するそれしかない

出典: キスの手裏剣/作詞:秋元康 作曲:山田智和

そして彼の心はやはり負の感情に支配されてしまっています。

忍者であるがゆえに自分の存在をバラすわけにはいきません。

想いを直接伝えるなんて彼の忍者であるポリシーの中では御法度なのです。

それなのにバレかけてしまったことが不甲斐なく、自分を責めてしまいます。

もう2度と彼女に怪しまれてはいけない。忍者であり続けることを心に固く誓っているようです。

本気の恋だからこそ

忍法なんて探せば ほらいろいろとあるけれど(何だってできる)
でもズルをして 君のそのすべて 奪いたくはない

出典: キスの手裏剣/作詞:秋元康 作曲:山田智和

いろいろな手を使えば、思うようにできます。

想いも自分で伝えなくても友達に匂わせてもらったりすることもできるのです。

しかし彼はそんなことは絶対にしません。

彼女とは真剣に何のしがらみもなく真っ正面から向き合いたいと思っているのです。

彼は真面目で誠実な性格なのでしょう。

彼女に想いを伝える時は正攻法で、後ろめたい気持ちなどない状態でありたいと強く願っているようです。

一途な彼の気持ち