マックス・ヘッドルーム事件:1987年米国で起きた電波ジャック事件
「マックス・ヘッドルーム事件」とはどんな事件でしょうか。
上記のツイートの画像、怖いです。
YouTubeに動画がアップされているので、怖いもの見たさで見る方はチェックしてみてください。
Wikipediaにも下記の記事があります。
マックス・ヘッドルーム事件は、1987年11月22日、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ一帯で発生したテレビ放送の電波ジャック。テレビ業界での「放送信号割り込み」の一例として知られている。侵入者は3時間のうちに放送信号割り込みを成功させた。発生から数十年以上経つ現在も未解決事件となっている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/マックス・ヘッドルーム事件
現代社会では電波ジャックなど事実上不可能です。
その理由としては、地デジになったのと、監視体制が厳しいというのがあります。
しかしアナログ放送の当時は電波ジャックが比較的容易にでき、たびたび事件が起こっていたようです。
それにしても「マックス・ヘッドルーム事件」が未解決事件のままだというのは心穏やかではありません。
事件の映像も、品も良くないしちょっと怖そうな雰囲気といっていいです。
事件の概要
ところで、事件の名称となった「マックス・ヘッドルーム」とは何でしょうか。
実は、「イギリスの音楽番組のバーチャル司会者」なのだそうです。
CGで作られたキャラクターが司会者なのです。
Wikipediaから紹介しておきます。
マックス・ヘッドルーム(Max Headroom)は、1984年にイギリス「チャンネル4」の音楽番組のバーチャル司会者として登場したCGキャラクター。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/マックス・ヘッドルーム
つまり、「音楽番組」の「バーチャル」な司会者が「電波ジャック」した事件をオマージュしているのです。
このあたりから、m-floの意図が見えてくるような気がしませんか?
なぜ、電波ジャックをMVにオマージュしたのか?
m-flo、ミュージックシーンをジャックする?
そもそも80年代イギリスに、CGキャラクターのバーチャル司会者を使用した音楽番組があったのですね。
CGのバーチャル司会者を真似た電波ジャック犯をオマージュするところにm-floのユーモアが感じられます。
さしずめ、m-floが自らのイケてる音楽でミュージックシーンをジャックする!?というイメージでしょうか。
本人たちが“音楽ジャック犯”になろうと思っているかどうかは定かではありません。
しかし、そういう先進性を思い起こさせないでしょうか。
新ジャンルのチルトラップに挑戦した楽曲『STRSTRK』でこの映像を持ってくるあたり、気が利いています。
不穏な過去の事件をオマージュしてもスタイリッシュなm-flo
「マックス・ヘッドルーム事件」は数十年たつ今も未解決事件だそうです。
少し怖い気がしますね。
しかも、電波ジャック映像自体は品がいいと言えません。
しかしながら、m-floがオマージュするとスタイリッシュな映像になります。
そのうえ、m-floのユーモアと知性が感じられます。
電波ジャックに対するレトロ趣味も感じられる!?
電波ジャックが現代社会では起こらないと述べました。
今では起こることのない電波ジャックに対する懐古趣味も感じられます。
『STRSTRK』のMVにはほかにも、レコードとかカセットの映像が織り交ぜられています。
レコード・カセットとは、80年代ころまで使用されていた音楽記録媒体です。
また、CDやiPodも登場しますね。
m-floのメンバーはみんな40代半ば...
懐かしいものをちょっと取り入れるのがおしゃれという意識があるのかもしれません。
最新の音楽と映像の中に、レトロなものがちょっと入っているとカッコいいです。