2010年代のSHINeeの代名詞「LUCIFER」
「LUCIFER」は2011年に発売されたSHINeeの日本での3rdシングルです。3枚目のシングルにして、その後のSHINeeの方向性や位置づけを決定した曲であるとも言われています。
SHINeeと言えば「LUCIFER」、「LUCIFER」と言えばSHINeeと言うくらい、SHINeeにとってもシャヲル(SHINeeのファンのこと)にとっても、なくてはならない曲となっています。
ライブでも「LUCIFER」を歌わないステージはないというほどです。
この記事では「LUCIFER」という曲を多方面から紐解いてみます。
息もつかせぬ「LUCIFER」MV
見てみなければはじまらない! カッコいいMV
歌もダンスもファッションも最先端の「今風」を魅せるSHINee。「LUCIFER」のMV(ミュージックビデオ)はリリース当時のSHINeeの実力や魅力が全開になっています。
まずは動画で確かめてみましょう。
見どころいっぱい、「LUCIFER」MV
「ダンサブル」という言葉では収まりきらない「LUCIFER」。
SHINee5人のそれぞれの動きのキレが最善のかたちで映像に焼きつけられています。
黒い、しかし闇ではない空間を、足許の水に波を蹴立てながら歩いてくるSHINeeの5人。
これだけで既に作品として成立する画面の決まり具合です。
しかし、「LUCIFER」のMVはここから「はじまる」のです。
「LUCIFER」MV、ここを見て!
短いビートを繋ぐ曲に合わせたストロボアクション風のダンスは、ひとつひとつの動きがピタリと決まっていて、音と動きのシンクロが見る者を心地よくさせます。
黒を基調とした衣装のシーンの中に白を基調とした衣装のシーンとメンバー一人一人のソロのシーンが挟まれます。
それぞれが悪魔(LUCIFER)と、それに相対するもの、そして歌詞の主人公のありのままの姿を表しているようにも感じられます。
そして、冒頭に登場した水の演出は中盤以降にも効果的に使われます。
水の中での激しいステップ、上がる高い水しぶきが、ダンスの激しさをより強調して、見る者の鼓動をより強めていきます。
盛り上がる曲、大きなアクションと、スローではっきりと目に見せる水の演出、正しく刻まれるビートが「LUCIFER」の世界を築き上げます。
曲、歌唱、ダンス、演出、そして出演する5人の存在が見事に噛み合ってひとつの映像作品となった「LUCIFER」MVは、ぜひ多くの方に見て頂きたい逸品です。
「LUCIFER」を聴く・読む
「LUCIFER」の物語
つき合い続けた一組の男女。
愛が通じているはずなのに感じるのは束縛ばかり……この関係はこれからも続く? それとも終わらせる?
物語の主人公の男性は女性をとても愛しているのですが、疲れはじめています。
この苦悩がMVでSHINeeの5人それぞれが見せる表情にも出ています。
そんな二人の愛を描いた「LUCIFER」の日本語詞を見てみましょう。
そう隠すことさえ出来ない
逃れることなど もう どっちも出来ずに
ねえ どうしたらいいの?
ただひとつ願うよ
まだ愛してくれるのならば
もう終わりにして
Her whisper the LUCIFER
束縛するだけの愛など 無意味で
だけど無理して どうにか繋いできた Everyday
解放してくれたら
ずっとそう君だけ愛せるはず that I swear
出典: LUCIFER/作詞:STY 作曲・編曲:RYAN JHUN/YOUNG-JIN YOO/ADAM KAPIT/BEBE REXHA
交際が続く二人の境遇が語られる導入部です。
日本語詞は先に韓国でリリースされた韓国語版の内容を踏襲したもので、大きな内容の違いはありません。
しかし、ただの訳詞ではないということは、デビュー曲「Replay -君は僕のeverything-」から変わりありません。
見つめられて動けない魔力は LUCIFER
君が僕にかける魔法は LUCIFER
ただその瞳は like it's angel's eye イチコロ
すべて受け止めたいと思うほど トリコ
君と初めて視線がぶつかった時
まばたきの間でさえも永遠に続くようで
(もしかして)
直視さえもできない たじろいで
君が僕の全てを燃やしたんだ
出典: LUCIFER/作詞:STY 作曲・編曲:RYAN JHUN/YOUNG-JIN YOO/ADAM KAPIT/BEBE REXHA
彼女の魅力はもはや「魔法」。しかも堕天使の長の「LUCIFER」。
主人公の彼はまったく降参状態。
そんな魔性とも言える魅力を持った彼女との間柄を繋ぎ続けた彼ですが……。