君にはもう会うことができない。

頭ではそう考えながらも、心の中では君への思いをまだ消せずにいます

いっそのこと酷暑や酷寒になれば、生きることに精一杯で、君のことを考える余裕もなくなるのに…。

そう願いながらも、うまくはいかない現実に、やるせない思いが溢れています。

ヒマワリのように君を見つめていた

Janne Da Arc【Kiss Me】歌詞の意味を考察!「死んだ」と言い聞かせるほどに好き?の画像

真夏の風をまとう君の髪 しなやかに踊り
今の僕はモノクロのヒマワリ ジグザグな気持ちが
わがままに太陽と君を求めてる

出典: Kiss Me/作詞:yasu 作曲:yasu

記憶の中で生き続ける君の美しさと、主人公の堕落した姿が対照的に描かれています。

ご存知の通り、ヒマワリは夏に太陽に向かってその花を咲かせます。

ヒマワリの花言葉は“あなただけを見つめている”

その姿は凛々しく、太陽に恋をしているかのようです。

君と付き合っていた頃の主人公は、ヒマワリのように元気で満ち溢れていました。

しかし別れた今、君への思いは残りつつも、もうその目で見つめることはできません。

生きる気力を失くし、心は枯れかけています。

前に進むために

恋に区切りをつけるためにキスをしてほしい

Kiss me Angel Falling Angel 愛で汚して欲しい
Shining Angel May be Angel 生まれ変わるために
Kiss me Angel Falling Angel 最後にもう一度kiss
Shining Angel May be Angel Please kiss Kiss me Say yes

出典: Kiss Me/作詞:yasu 作曲:yasu

今でも主人公にとって君は天使のような存在です。

しかしこのままでは前に進めないということも自覚しています。

冒頭のサビでは、好きになってくれたことの証としてキスをしてほしいと願っていました。

その願いは叶い、2人は付き合うことができたのです。

つまり主人公にとってのキスは、恋の始まりの象徴だといえます。

未練を断ち切るには、新しい自分になるしかない。

今は復縁をするためではなく、区切りをつけるために、キスをしてほしいと願っています。

生と死

Aメロでは“死”が、サビでは“生”というワードが登場しています。

どちらも共通しているのは「君を忘れたい」という思いを表現するために使用されていること。

つまり主人公は、君を忘れることはできないのだと自覚しているのです。

だからこそ生と死という不可抗力に委ねることで、別れた現実を受け入れ、前に進もうとしています。

悲壮感に溢れる今

かすんだ君の幻 そっと触れてみたくて 指先に消えた

君が笑うだけでただ嬉しくて 蜃気楼追いかけた
あの頃僕は虹色のヒマワリ 太陽は君だった
また夏が来るけれど もう君はいない

出典: Kiss Me/作詞:yasu 作曲:yasu

付き合っていた頃のことを思い出しています。

出会ったとき、主人公は君に一目惚れをしました。

その関係は付き合ってからも変わらず、主人公の方が君に対してベタ惚れだったようです。

どこにいても、なにをしていても。

太陽に向かって花を咲かせるヒマワリのように、いつも君のことばかりを見ていました。

心は満たされて、生きる気力で溢れていました。

そんな楽しかった毎日とは対照的に、落ちぶれてしまった今。

あの頃の自分が余計に輝いて見え、悲壮感が浮き彫りとなってしまいます。

生きるためにキスをしてほしい

Kiss me Angel Falling Angel 心満たして欲しい
Shining Angel May be Angel このまま枯れないように
Kiss me Angel Falling Angel 命の雫のkiss
Shining Angel May be Angel Please kiss Kiss me Say yes

出典: Kiss Me/作詞:yasu 作曲:yasu

2番のサビに入ります。

再び君からのキスを願う主人公。

好きになったことの証として、そして恋に区切りをつけるための手段として、キスは描かれてきました。

2番では生きるための活力としてキスをしてほしいと願っています。

区切りをつけたいとは思いつつも、なかなか区切ることができずに葛藤しているようです。

復縁することができない現実