PVが描く情景
ひとりきりの世界から6振の世界へ
この2度目のサビまでは、ソロパートごとに6振が1振ずつ映し出されます。
それぞれが刀として違う時間を歩んできたことを象徴するかのような映像です。
そして間奏に入るとなにかに導かれるように顔を上げ歩き出す石切丸、小狐丸、そして三日月宗近。
最後のサビに入ると、それまで違う場所で過ごしていた6振が初めて同じ空間に並ぶ映像となります。
PVのこのシーンは、本編で部隊が次第にまとまっていった様子にも重なるものがありますよね。
最後のサビに込められた"キミ"の意味
届かない"キミ"を捜し続ける
キミに会いたくて でも会えなくて
これ以上傷つけたくなくて
どんなにキミを遠ざけても
どこまでもついてくる影
キミに会いたくて でも会えなくて
走り出す 黄昏 桜舞う
どんなにキミを追いかけても
どこまでも遠ざかる影
いつもキミを捜してるよ……
出典: キミの詩/作詞:MARKIE(Wee's Inc.)・茅野イサム 作曲:MARKIE(Wee's Inc.)
最後のサビの部分です。
これまでずっと遠ざかっていた"キミ"が、今度は遠ざけてもついてくる存在として歌われています。
もしここでいう"キミ"がかつての主だとしたら、とても切ない意味に捉えられますよね。
刀にとって自分を使ってくれる主は絶対的な存在です。
だから、刀剣男士の身になってもその存在を忘れることはできません。
その人に使ってもらっていたという記憶や記録が残っていることが大事なアイデンティティのひとつだからです。
しかし刀剣男士という立場である以上、いまの時代に新たな主が存在します。
そして、その主のために任務を遂行することが役目となります。
それでも不意に、本作の今剣のようにかつての主への未練や思いが顔を出してしまうのかもしれません。
かつての主にどう向き合えばいいのか悩みながらも"刀剣男士としての答え"を探している。
筆者はそんな風にこの歌を受け取りました。
PVでも、ここは6振が同じ場所に立ちながらもそれぞれ違った方を向いて歌っているのです。
その視線の先には、それぞれの"キミ"が見えているのではないでしょうか。
まとめ
「ミュージカル『刀剣乱舞』」の魅力は、そのストーリーはもちろんですが楽曲の占める部分が大きい作品です。
ミュージカル作品として、歌は欠かせません。
その歌の世界を紐解くことで、劇中に刀剣男士たちが感じていたものを少しでも味わうことが出来るのではないでしょうか。
曲やPVだけでももちろん楽しめます。
しかしおすすめは、やはり本編である「ミュージカル『刀剣乱舞』~阿津賀志山異聞~」のなかでこの曲を聴くことです。
まだ本編ミュージカルを観たことがないという人は、まわりの2.5次元舞台ファンに声をかけてみてください!
誰かがDVDを持っているはずです…。
もし誰もいなければ、DVDかBlue-rayを買っちゃいましょう!
とうらぶが好きで歌って踊る刀剣男士が許せる審神者ならきっと楽しめますよ。
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