自分自身を『リライト』していくという想い

『リライト』=書き換える・塗り替えるというコンセプトは聞き手に対する強いメッセージであるとともに、メンバー自身に対するストイックな精神の現れとも言えます。

この楽曲の中で特に印象深いのが次の部分↓

軋んだ想いを吐き出したいのは存在の証明が他にないから
掴んだはずの僕の未来は「尊厳」と「自由」で矛盾してるよ
歪んだ残像を消し去りたいのは自分の限界をそこに見るから

出典: http://j-lyric.net/artist/a0006b7/l00285d.html

軋んだ想い=「自分自身が納得できない想い」この想いを自分の〝証明〟(存在意義)にすることは間違っているという感覚。

自分が目指して掴んだ今(過去から見た未来)は〝尊厳〟(ネガティブな意味)〝自由〟(ポジティブな意味)とで葛藤している。

歪んだ残像=自分が納得できない自分自身 を消し去りたい理由は、自分の不完全さをどこかで自覚しているから。

日付のないカレンダーの謎

聞いた人の間でも特に解釈が分かれるのが次の部分↓

歪んだ残像を消し去りたいのは
自分の限界をそこに見るから
自意識過剰な僕の窓には
去年のカレンダー 日付けがないよ

出典: https://twitter.com/highspeedlyric/status/913728987825709056

この部分に関してはファンの意見が分かれるところ。ただ、〝自意識過剰〟と自分自身に対してネガティブな感情を持っているところから察すると、窓にかかっている〝日付のないカレンダー〟は自分自身の高慢さや油断、中身のない日々に対しての批判的な感情を表していると捉えることができます。

二度のMV収録に込められた想いとは?

『リライト』の二度のMV撮影を見比べてみると、初回のMV収録から7年を経て収録された、2011年ver.のMVでは映像そのもののクオリティが大幅に上がっていることが分かります。それだけでもファンにとっては見ごたえ十分とも言えるのですが、注目したいポイントは曲の中間部分。

歌詞で言うと〝芽生えてた感情~〟から始まる部分ですね。

一度目のMV(記事の冒頭のYouTube)では、メンバーがワイヤーで釣り上げられ宙づりになるという演出がされていますが、二度目のMV(↓)ではメンバー水中にゆっくりと沈んでゆく演出に変更されています。

この中間部分の特徴としてはどこか現実味がない雰囲気となっていますが、二度目のMVでは音響エフェクトとしてエコーが多めにかかっており、〝ゆっくりと暗い水中を沈んでゆく〟という映像とともに、さらに非現実的な印象を強めているようです。

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