結局さ、人間さ「何か」じゃなきゃ 生きていけないのさ
出典: 女神/作詞:雫 作曲:雫
今のままでは退屈過ぎて生きていけない”僕”。
そんな彼が目指しているのは”何か”になることでした。
何者かになることによって、彼の人生が大きく変わると感じているのです。
憧れを抱いている”君”は、すでに”何か”である存在。
そんな”君”のようになりたくて、もがき続けている様子が描かれています。
天才と凡才
"君"と"僕"の存在を比べる
僕の命ならいつでもかけられるのに
出典: 女神/作詞:雫 作曲:雫
”僕”は自分の命をまるで価値がないものであるかのように表現しています。
これは、まだ自分が何者でもないから。
何者かになれない存在、つまり凡才に価値はないと感じているのです。
これは、すでに何者かであり天才である”君”という存在と比べてのことだと考えられます。
何かになりたいという強い気持ちを持ちつつも、時にその心は不安定になってしまうのです。
女神との対比
迷いのない左手 遠くの君の姿 綺麗だ
出典: 女神/作詞:雫 作曲:雫
女神である”君”は左きき。
その左手を使う彼女を遠くから眺め、綺麗だと表現しています。
真っ黒になってしまった 右手が解けない
出典: 女神/作詞:雫 作曲:雫
それに比べ、右ききである”僕”の右手は真っ黒。
黒くなった右手は解けないほどにもつれてしまっているのです。
ここで描かれているのは、天才と凡才の対比。
左ききの人口は人類の中でも少なく、レアな存在です。
それに比べて”僕”はマジョリティである右きき。
天才である”君”は、類まれな存在であることが表現されています。
自分で選んだ道
僕の強い想い
何か一つ、たった一つ 輝くこの手で
出典: 女神/作詞:雫 作曲:雫
”僕”は自分が凡才であることに劣等感を抱いていますが、そのことをただ嘆いてるだけではありません。
何かになるため必死に努力をするのです。
今は真っ黒な右手もいつか輝く。
そう信じて何かを掴もうと手を伸ばします。
自ら"ここ"に居ることを選ぶ
絶対的にここにしか居られないわけじゃない
出典: 女神/作詞:雫 作曲:雫