ローブを脱いだ神
エール没収 群衆弔い
ゲノム引き裂かれたローブ無きルール
出典: KAMIGAMIー神嚙/作詞:マキシマム亮君 作曲:マキシマム亮君
ローブとは、神官などが着装する法衣のこと。
神を表現するとき、その威厳を象徴するため、共に描かれることが多いものでもあります。
ルールとは法律を意味しますが、ここでは決まり事のことでしょう。
ローブ無きルール。
それは、法衣を着装する穏やかで慈悲深い神が、ルールを脱ぎ捨てたということ。
そこから想像されることは、神であろうともルール無用であることを意味します。
救うのが神というルールを超えるということです。
神は法衣を脱ぎ、無慈悲なる行為となっても、人を滅亡させるべきと考えている。
そして無慈悲なる行為で戦いに挑むということです。
遺伝子配列を意味するゲノムとは、人を表現しています。
人の遺伝子を引き裂く意思を持つローブ無きルールです。
つまり人の滅亡を、ローブを脱いだ神が行うということが表現されています。
慈悲深い神も、人を滅亡させる決定を下す。
そんな印象を感じさせるリリックです。
神の戯れに抗うヒューマン
さあhuman race
惨敗で消える運命? 抗う出来レース?
出典: KAMIGAMIー神嚙/作詞:マキシマム亮君 作曲:マキシマム亮君
神と人とのゲームが、まもなく始まります。
神と人間が戦うのならば、勝者は目に見えています。
そう、この戦いは神にとっては、単なるゲームのようなものなのです。
そんなゲームは負けることによって、その敗者が消えるのが定められている。
人は惨敗という運命を受け入れれば、全てが消える運命にあるのです。
けれどゲームが行われるのですから、そこに「戦う」理由がある。
滅亡ではなく、戦いという手段が神々に選ばれています。
それには何かの理由があるということです。
つまり、ゲーム自体、もしかしたら出来レースであるのではないか。
そして出来レースだからこそ、抗う余地があるやもしれない。
さて、人はどうするのでしょう。
結果は神さえも知らぬ?
絶対的能力者でも予測できぬ
灰滅び 仇討ちチャンス
ビビっておるまい?
13姉妹の涅槃 神器錬成(ヴェルンド)
出典: KAMIGAMIー神嚙/作詞:マキシマム亮君 作曲:マキシマム亮君
この戦いでは、負けた側は灰になり滅びてしまいます。
たとえ神であろうとも灰になるのです。
順当にいけば、絶対能力を持つ神の方に軍配は上がりそうなもの。
しかし仇討ちのチャンスとある。
つまり、勝者は決まっていません。
神が負けて灰になる確率だって大いにあり得るのです。
絶対的能力を持つ神が、まさかビビっているわけではないでしょうね。
そんな印象を感じさせるリリックです。
人は神と比べれば無能かもしれませんが、人にだって意地はある。
そしてそんな人に味方し、その身体を委ねるものもあります。
ワルキューレの13姉妹は神器となり、人の武具としてラグナロクに挑むのです。
それぞれが煩悩から解脱し、錬成を重ねます。
そんな各々の意地が、戦いを面白くさせるのです。
やってやるぞの意思
ビッグバーンなんぞ ノーガードクリア
people people people 名誉 GET BACK!
出典: KAMIGAMIー神嚙/作詞:マキシマム亮君 作曲:マキシマム亮君
ビッグバーンとは、宇宙的爆発を表現しています。
そしてその爆発によって宇宙の星たちが始まったともされています。
つまり、ビッグバーンとは生命の始まりを表現するリリックでもあるのです。
ここでは、神の力ということでもありましょう。
人の力で何とか出来るような規模の力ではないもの。
そんな絶対的なパワーだって、ノーガードでクリアなのです。
ノーガードでクリアできちゃうほど、やれちゃうんだと、自分達の力を見せつけています。
それほど、人間はやってやるぞという心意気があるのです。
名誉を取り戻すことだってできる。
楽曲の末尾はそんなリリックで締められています。
神々噛みと取り戻したい名誉とは
人は神の意思によってその運命を滅亡と決定させられそうになります。
その理由は、人間の暴挙が原因。
人は自分達が全てを支配したかのように、地球を汚し他の生き物を無差別に殺傷します。
そんな暴挙により世界は汚染されていった。
だから神は人が必要ないと判断するのです。
でも、人の皆が皆、そんな暴挙を行っているでしょうか。
そうではありません。
全てが同じではない、同じ人であっても、それぞれが別の思いを持っているものです。
しかし神は全ての人間に滅亡という決定を下そうとします。
神々に噛みつくのは、そんな固定観念を破壊したいという思いから。
そして、全ての人間が暴挙を行っているという偏見を排除したいのです。
人間の名誉を取り戻すために、ラグナロクという戦いが始まります。