新作「Conscious+Practice」をリリース!タイトルへの想いは

TOTALFAT「Visible」の歌詞の意味を和訳して徹底解釈!信じなきゃいけないことって何?!の画像

2018年10月3日、TOTALFATの約1年半ぶり、9枚目のアルバム「Conscious+Practice」がリリースされました。

「Conscious」は「意識する」。

これには聴いた人の意識を覚醒させるという意味が込められているとのこと。

そして「Practice」は「練習」。

これは強い意志を持って生きている人の努力や信じるものを繰り返し、ブーストさせるという意味が込められているそうです。

良い音楽の本質へと近づいたのは前作「FAT」の影響?

大切なことに気付かされたり、心が折れそうなときに励まされたり。

音楽が好きだという方なら、音楽に救われたという経験もきっとあるのではないでしょうか。

このアルバムタイトルには、そんな良い音楽の本質と呼べるような意味が込められています。

これは楽曲を生み出した彼らの、そういうアルバムになってほしいという願いです。

この願いも、結成して19年の間にいろんなことを経験した彼らだからこそ説得力を持つもの。

ここに辿り着いたのは、どうやら前作「FAT」の影響が大きいようですよ。

前作「FAT」がもたらしたバンドの変化とは

TOTALFAT「Visible」の歌詞の意味を和訳して徹底解釈!信じなきゃいけないことって何?!の画像

「FAT」はそのタイトルの表す通り、TOTALFATが自分たちの内面にしっかりと向き合った結果出来た作品。

これはそれまでのバンドの集大成と呼べるような内容となりました。

彼らはこのアルバムで持てるものを出し切っては居たのですが、それ故に自分たちに足りないものも気付いたと言います。

それは「何かを変えるような強いメッセージ」だったとのこと。

大衆へのメッセージから一人へ向けたものに

ドラムのBuntaは、前作も含めて近年の作品はどちらかと言うと大衆向けのメッセージが込められていたと語っています。

ライブを想像するとわかりやすいのですが、「みんなで盛り上がろうぜ!」のようなハッピーなものだったのではないでしょうか。

そういう音楽は気分を盛り上げてくれる素晴らしいものですが、刺さるものがあるかと言われると確かに疑問が残ります。

これに対して今作は誰か一人に対して訴えかけるような内容になっているとのこと。

誰か一人を想って投げかけた言葉というのは、聴く人からすれば自分が当事者です。

これがアルバムの重みに繋がっていることは確かですが、ただ単に手法を変えたという理由だけで響くものではありません。

アルバム「FAT」の経験というプロセスがあったからこそ、そこに重みが出てくるのですよね。

収録曲「Visible」のMVを公開!楽曲の魅力に迫る

このアルバムのリリースを受けて、11月2日には収録曲の「Visible」のMVが公開されました。

なんでもこの曲は作曲をしたギターのKubotyがアルバムの中でも特にお気に入りの楽曲だとのこと。

今回はこの曲にスポットを当てて、アルバムの一端を垣間見ていくこととします。

ここで早速公開されたMVをご覧いただきましょう!

楽曲は光の中を突き進むような印象

暗がりの中微かに灯る光が、メンバーのシルエットをかっこよく映し出すイントロ部分。

楽曲はじわじわと込みあがってくる高揚感を表したような、小気味の良いギターフレーズから。

遅れて入ってくる残りの楽器隊も、塊のような力強いサウンドでそのフレーズに応えます。

まるで光の中を突き進んでいるかのような、希望に溢れたイメージですね。

メロディにも想いが滲み出ている

メロ部分はドラムのビートに特に耳を惹かれます。

メロコア特有のスピード感と、それを緩めたときの絶妙な揺らぎがなんとも言えない心地良さを生み出していますね。

サビではテクニカルなギターフレーズがサウンドを彩る中、明るい中にも胸に刺さるような憂いを含んだメロディを披露。

そのメロディにも、前項にあった「何かを変えるようなメッセージを込めたい」という想いが滲み出ているように感じます。

ギターソロもまさに弾き倒しという感じで、ギター好きにはたまりません!

テロに遭遇した経験から描かれた歌詞