覚悟を決めた主人公は再び歩みを始めました。
どんなに不格好でも、どんなに痛みが走っても、とにかく今を生き抜こう。
そんな信念が感じられる描写に注目です。
未来を切り開くために
そう 刃にもなろう
戻らないことが過ちならば
枯れた花に未来を
Ah 尋ねながら ただ行こう
出典: Rain/作詞:KOMU,TATSUNE 作曲:原一博
「刃」には2つの意味が考えられます。
1つ目は無理矢理にでも未来を切り開く、という意味。
2つ目は心の傷がやがて棘となり、刃のように尖った性格を作り出すという意味。
筆者としては両方のニュアンスがあるように感じられます。
歪んででも、ボロボロになってでも、とにかく未来へと進まなくてはならない…。
そんな強い意思が感じられるからです。
再び希望を胸に?
明日を求めた心に
無くした筈の祈りを
出典: Rain/作詞:KOMU,TATSUNE 作曲:原一博
明日へと生き抜くために、再び希望を求めています。
心の底ではもう期待しても叶わないと分かっているのでしょう。
でも、辛い今を生き抜くためにはどうしても心の支えが必要…。
歌詞にも出てきた「自分を騙す」とか「嘘で正義を作り出す」という状態を実行するのだと思います。
今はハリボテともいえる作り物の希望だって構わない。
ここでくたばってしまわないように、応急処置ともいえる思考を取り入れようと決めたのです。
心を削ぎ落してでも
※繰り返し
叫びだす空か今日の叫びを
塗り潰し 夜明けが来るなら
さあ その果てに行こう
叶わないことが真実ならば
風に揺れた果実を
Ah ただ護りたい 手の中
出典: Rain/作詞:KOMU,TATSUNE 作曲:原一博
辛い困難を乗り切るためには、何かを犠牲にする覚悟も必要となります。
何もかも守り抜くことは不可能でしょう。
完璧なシナリオを描いてばかりでは、どこかでつまづいてしまいます。
失うことを受け入れつつも最も大切なものは守り抜く。
このように、取捨選択して心を削ぎ落して乗り越えるような困難に、主人公は立ち向かっているのだと思います。
主人公が「護りたい」ものとは?
具体的には語られないけど…
主人公は何を護ろうとしているのか?
歌詞の中で具体的に語られることはありませんでした。
唯一のヒントは「果実」に例えられているという点。
また、心の核になる何かであるとも考えられます。
心の中で大切に育んだ愛情のようなものではないでしょうか?
さらに「ストロベリーナイト・サーガ」のタイトルに含まれる「苺」と掛け合わせた表現なのだと思います。
真っ赤な苺は「ストロベリーナイト」シリーズの象徴ともいえます。
最後に
タイトル「Rain」にちなんで「雨」を軸に展開されていくストーリーはいかがでしたか?
サブテーマとして、「ストロベリーナイト・サーガ」にちなんだ苺も登場しました。
この主人公の生き様こそが、ドラマで描かれている登場人物のイメージ像なのかもしれません。
主演である亀梨和也自身が歌っているという点からも、より共感を誘いますね。