10周年記念ソング!
バンド結成10周年のアニバーサリーイヤー真っ最中の神聖かまってちゃん。
新曲『るるちゃんの自殺配信』のデモ音源がYouTubeで公開されました!
センセーショナルなタイトルに目をひかれますが、凄いのはタイトルだけではありません。
るるちゃんの自殺配信とは?
神聖かまってちゃんといえば代表曲に『23才の夏休み』がありますね。
この「夏休みシリーズ」は22才、26才、そして33才が作られています。
タイトルや歌詞に夏の香りを感じさせる楽曲が意外と多い神聖かまってちゃん。
『るるちゃんの自殺配信』は特に夏の単語は登場しませんが、どこか夏っぽさを感じさせる楽曲です。
夏にこだわりを持った楽曲作りをしている神聖かまってちゃん。
もしかしたらこの『るるちゃんの自殺配信』にも、何か隠された意味があるのかもしれませんね。
PV
ノスタルジックな雰囲気を感じさせる田舎道と、電車内のシーンがメインとなっています。
セーラー服姿でギターをかき鳴らす様子はかなりのインパクトがありますね。
PV付きのデモ曲はたびたび公開されていますが、今回の撮影は特に難易度が高かったらしいです。
撮影は実に6テイクにも及びました!
歌詞にも登場する中央線は、通勤時間帯ともなると悪い冗談としか思えないほどの混雑となります。
車内のシーンでは居合わせた乗客の顔には、バッチリモザイク処理が。
体当たりで撮影された危うげなPVにも注目してみてください。
歌詞紹介
気になる歌詞の一部を紹介します。
普通に過ごしていたら他人事と思い込んでしまう『自殺』がテーマですが、実はごく身近なことなのです。
この歌を聴きながら、少しだけ考えてみませんか?
人と人との距離が遠い現代
友達ができない帰り道
夕暮れは時々優しく
飛び交うデータの中で
街のBluetoothが あたしを壊した
出典: るるちゃんの自殺配信/作詞:の子 作曲:の子
「帰り道」という現実と、「データの中」というバーチャルの世界。
現代は街中の人がスマホを肌身離さず持ち歩いています。
そしてBluetoothはAV機器をワイヤレスに繋ぐことができる便利なツールです。
昔なら直接顔を合わせなければ人と会話ができませんでした。
そのうちどこの家でも電話が普及して、遠くにいても話せるようになりました。
今では一人一台ケータイやスマホを持っているのが当たり前。
家族がいる前でリビングの固定電話なんか使いません。
挙げ句の果てには機械同士までBluetoothで離れたまま繋がってしまいます。
便利なはずなのにどんどん人と人の距離は遠ざかっていくばかり。
孤独に喘いでいる人にとって、それは死んでしまいたくなるほど堪え難いことなのかもしれません。
中央線に飛びこんで
傍迷惑な奴だと言われて
いつだってそこにいたんだ
少女はさっさと死んじゃった
FBIに聞いたって分かんない
彼女のメッセージ
いつだって叫んでたんだって
出典: るるちゃんの自殺配信/作詞:の子 作曲:の子
中央線は鉄道自殺が特に多い路線のひとつです。
『傍迷惑な奴だと言われて』とありますが、筆者もゆうに10回は人身事故に巻き込まれたことがあります。
来るはずの電車が止まり、駅で待ちぼうけを食らうだけならマシな方です。
乗っていた車両が事故車になり缶詰めになったら、その日は一日テンションが下がります。
私もそうですが、大部分の人は「電車に飛び込むなんて勘弁して欲しい」の一言に尽きるのではないでしょうか。