【るるちゃんの自殺配信/神聖かまってちゃん】の子が女装してギターをかき鳴らす？！PVの衝撃がスゴイ

しかし鉄道自殺ってそんなに特別なことではないです。

いつもの通勤通学に使っている駅から、フラッと飛び込んでしまう人だって多そうです。

ということは「迷惑な人だ」と思った彼は、昨日は隣で乗り合わせていた人かもしれないんです。

ついつい忘れてしまいがちなことですが、自殺してしまいそうな人は遠い存在ではなく身近にいるはずです。

自殺のニュースを聞くたびに「家族は、友人は、何も気づかなかったのか？」と思ってしまいます。

でも私たちだってきっと同じです。

次の日には電車に飛び込んでしまうほど思いつめた人が隣に立っていても、多分気づいていません。

それを棚に上げて「迷惑だ」の一言で切り捨てるのは、いささか乱暴かもしれませんね。

ネット依存症の言葉が飛び交うようになり久しいです。

ヴァーチャルの世界だって悪いことばかりではありませんが、依存しきってしまうのは少々危険です。

歌詞に登場する「チャネリング」は、スピリチュアル用語としては神や宇宙人との交信を意味します。

インターネットで見えない相手とやりとりするのも、チャネリングに少し似ていますね。

しかし、面と向かっては絶対に吐かないような過激な言葉もそこにはあります。

何でもないときなら聞き流せても、孤独に苦しんでいる人には直接言われるより深く傷が残ります。

リアルなら死にたがりが目の前にいたら普通は「じゃあ、死んで」なんて言いませんよね。

でもネット上だっとあっさりその言葉が書き込まれる。そんな光景は珍しくありません。

インターネットに浸かりすぎると、現実を過ごす時間はどんどん少なくなってしまいます。

寂しさを紛らわすためのインターネットで突き放されて、現実に戻ってみたところで結局は元々の孤独です。

傍目に見れば現実逃避しているだけの情けない子と思われるかもしれません。

でもインターネットだって都合の良いことばかりではなくて、ときに現実より冷たい部分すらあります。

そんな時に寄り添って上げられるのは、やっぱり現実側の人間だけですよね。

その子を見放している周囲の人というのは、自分にとっても身近な人であることが多いです。

もしかしたら自分自身が、その子のように孤独で苦しむ立場になっていたのかもしれないのです。

FBIに聞いても分からないかもしれませんが、自分の胸に問いかければ答えの一端が垣間見えるかもしれません。

タイトルにもなっている「るるちゃん」には、なんとモデルが実在するのではと推測されています。

動画配信サイトでよく生放送をしていた中学生の女の子がいました。

具体的なお名前は伏せさせていただきますが、その時の配信者名が「るるちゃん」によく似ています。

成績は優秀だったのですが、家庭でも学校でも強い孤独を抱えていたようです。

そんな彼女はあるとき自殺予告します。

そして数日後、配信の真っ最中にマンションから飛び降りてしまったのでした。

あまりに唐突で、リアルタイムで視聴していた人も状況が掴めなかったそうです。

中学生の自殺と聞いてどのような印象を抱きますか？

原因がいじめにしろ、家庭の問題にしろ、本当に自殺を実行してしまう人は根暗なイメージでしょうか？

しかしるるちゃんのモデルになった女の子は、必ずしもそういう側面だけではなかったようです。

それどころか生放送中に、リストカットをする素ぶりもありませんでした。

神聖かまってちゃんは、PVでもリストカットが登場するほどです。

それに比べたら、るるちゃんのモデルは至って普通に見える子だったのでしょう。

あまりにも突然の出来事すぎて、視聴していた人も本当に自殺だったのかどうか半信半疑だったほど。

まさに歌詞のように「FBIに聞いたって分かんない」状況でした。

ただ一つ言えるのは、彼女は事あるごとに寂しさを口にしていたようです。

リアルでは孤独を埋めてくれる人がいなくて、生放送でも結局は埋めきれるものではなかった。

彼女の本当の孤独を誰かひとりでも気付けていたら、全く違う未来になっていたかもしれませんね。

神聖かまってちゃんの新曲『るるちゃんの自殺配信』を紹介しました。

夏を感じる歌が多いかまってちゃんですが、夏休み明けは子どもの自殺が急増する季節です。

ずっと夏が終わらなければ、あの子も死なないで済むかもしれない……。

もしかして、そんな想いが込められているのかもしれませんね。