「Song for me」の世界

嵐(大野智)「Song for me」の意味とは?歌詞解説!探していた"歌"は見つかったのだろうか…の画像

しっとりと聴かせるバラード

メンバーの中でも、歌唱力もダンスパフォーマンスもバツグンの大野くん。

そんな大野くんのソロ曲にはバラードが多く、しっとりと聴かせる曲ばかりです。

大野くんは以前、バラードを歌うのが恥ずかしいとラジオで言っていました。

注目されるのが苦手な大野くんらしいエピソードですが、観客を聴き入らせるほどの歌唱力があってこそ。

華やかなジャニーズのコンサートの中で、ただ静かにステージに見入る瞬間というのはなかなか珍しいです。

思わず声もなく聴き入ってしまうほど、引き付ける力が強いということです。

一気に引き込まれる世界観

「Song for me」は、コンサートでは暗闇から始まります。

真っ暗な中で鳴り響く鐘の音、その中から登場する大野くんのシルエット。

それだけで、会場は一気にステージへと引き込まれます。

「Song for me」の特徴はドラマチックなメロディーと際立つ美声。

大野くんのソロ曲にはメロディーが美しく、歌声とよく溶け合っている名曲も多いです。

そんな中でも「Song for me」に関してはメロディーがありながらも歌声が非常によく目立ちます。

言葉1つ1つが胸に染み込むような、一瞬一瞬、聴く人に語りかけてくるような曲です。

「Song for me」の歌詞を解釈

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では「Song for me」の歌詞の意味について個人的な解釈を交えてご紹介します。

出会いと別れがもたらす痛み

いつかの別れ いつかの出会い
数え切れない涙と高鳴り重ねて ここでまだ待ってる

出典: Song for me/作詞:R.P.P 作曲:R.P.P

歌い出しの歌詞は、長い人生での出会いと別れを歌っています。

主人公は悲しみと胸の高鳴りが忘れられずに待ち続けています。

来るかも分からない人を待ち続けるという辛さ。

それでもなお、胸の高鳴るような幸福を忘れられずにいる。

そんな情景が浮かんできます。

超えられない距離

"いつまでも星屑の隙間から"夢で会えたら
"震えてるこの胸が痛むほど"永遠の願いは
"響き合う切なさはガラスの様"届くのだろうか?

"いつまでも約束を映し出す"夢の続きは
"抱きしめたこの時が悪戯に"遠く離れて
光集めては 一人瞳閉じた

出典: Song for me/作詞:R.P.P 作曲:R.P.P

ここでは、会えるならたとえ夢でもいいと、叶いもしない願いを抱いています。

切ない思いに震えながらも、透明で儚い願いを抱き続ける。

遠い昔に誓い合った約束を支えに生きているけれど、約束が果たされることはありません。

愛しい人への想いは届かぬまま、時間だけが無駄に過ぎていく。

この部分だけでも、遠く離れた愛しい人に想いを馳せている一途さや切なさが痛いほど伝わってきます。

そして当てなく歩いたあの日の様に
ただ見つめていたのは over again my time 今 揺れる窓越しに

出典: Song for me/作詞:R.P.P 作曲:R.P.P

サビの部分では、より一層の切なさが歌われています。

行く当てもなくさまよい歩くというのは何とも切なく心許ないものです。

ただ流れる時間だけを空しく感じながら過ごしていた遠い日のことを、今再び思い出している。

それは、今もまた虚しさを感じ、目的を見失っているからでしょう。

心に刺さるメロディー

静寂の中で いつかのmelody
歌いきれない言葉と温もり流れて 今もまだ鳴ってる

記憶を超えて 鼓動の奥で
重なる音色が癒やす 胸の傷跡 憂い解く様に

出典: Song for me/作詞:R.P.P 作曲:R.P.P

2番では、静寂の中で遠い日のメロディーを思い返しています。

遠い昔に聴いた旋律が今でも頭の中で響いているのは、そこに重なる想いがあるから。

傷ついた心にそっと寄り添い、癒やしをくれるような旋律に身を委ねているのでしょう。