曲のタイトルになっている「いとしき日々」は、「あなた」と過ごした日々のことで、「サヨナラは言わないで」という歌詞はさよならも言えず別れてきてしまった仁のエピソードもありますが、「サヨナラ」をいってしまうと本当の別れになるからということもあるのでしょう。
咲が遺した手紙が仁の元に届いて、時空を超えて心が繋がったように、たとえ死んで「この体が消えても」心はあなたを想い続けることができるのだから別れの言葉は永遠にいらないということなのです。
時空を超えることは普通に考えてないですが、大切な人との別れは人間誰しもいつ訪れるかわかりませんよね。
あなたの隣で見た夕日が「世界で一番美しい夕陽」
今も胸に残るよ 世界で一番美しい夕陽が
ああその瞳には不安より大きな希望が輝いてた
ただ近くで見つめあえるだけで幸せのすべてを知った
道のさきに悲しみが待ってても
その願いを その言葉を そのひとすじの光を守りたかった いつまでも…
出典: いとしき日々よ/作詞:平井堅,松尾潔 作曲:平井堅
「世界で一番美しい夕陽」という歌詞は仁が咲と見た江戸に沈む夕陽を歌った歌詞ですが、「一番美しい」という言葉は「その瞳」つまり「希望が輝いてた」咲の瞳にもかかっているのだと思います。
「道のさきに悲しみが待ってても」守りたいと思うような大切な相手に出会えるなんて素敵ですね。
「いとしき日々」を支えに「いま歩きだそう」
いとしき日々よサヨナラは言わないで
あなたに会いたくて
もう一度会いたくて 届くまで叫びつづける
忘れはしない この体が消えても
あなたに吹く風よ あなたに咲く花よ
あなたと追いかけた明日よ また会いたくて
いとしき日々よ いま歩きだそう
出典: いとしき日々よ/作詞:平井堅,松尾潔 作曲:平井堅
「もう一度会いたくて叫びつづける」という歌詞からも、大切な人に会いたくても会えない痛切な思いがわかります。
しかし、最後の「いとしき日々よ いま歩きだそう」という歌詞から大切な人と会えなくても、その人との絆を、過ごした日々を糧に前に進むという前向きな気持ちがわかります。
おわりに
曲名の「いとしき日々よ」は、大切な人と過ごした日々のことでしたが、それと同時に、自分の心の支えにしていきていけるような日々のことでもありました。
時空を超えるドラマの内容に沿った歌詞となると、自分の日常には少々ドラマチックすぎるような気もしますが、そんな「いとしき日々」は誰にでもあるのではないでしょうか。
まだそんな記憶はないという人も、大切な人、大切な時間ができたときに、この曲を思い出すかもしれませんね。
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