「明日以外すべて燃やせ」情熱的なタイトルが熟成された極上のサウンドを物語る
自身は「音」のプロフェッショナルであり、これまで数々のヴォーカリストをゲストに迎えてきた東京スカパラダイスオーケストラ(以下スカパラ)。
そして2018年11月28日にリリースされる新作は、エレファントカシマシの宮本浩次をゲストに迎えてのもの。
タイトルは「明日以外すべて燃やせ」と、両者の演奏、歌の熱量に見合った情熱的な内容を期待させます。
スカパラとエレカシはほとんど同期!
スカパラのメジャーデビューは1990年のこと。
対する宮本浩次率いるエレファントカシマシは1988年のデビュー。
2年違いのデビューとは言え、30年近くもメジャーのシーンをひた走って来た彼らにとって、お互いはほとんど同期のようなもの。
そう思うと今回の共演にも、どこか偶然ではない縁を感じさせられますね。
長い活動を積み重ねて来た両者が合わさった極上のサウンドを、今回は公開されたMVから読み解いていきます!
公開されたのはMVとインタビューの二部構成映像
公開されたのはMVとスカパラ、宮本双方へのインタビューが収録された映像。
まずはインタビュー部分で語られていることから、楽曲に込められた想いを垣間見ていきましょう。
尚、インタビューは映像の2:30秒辺りから始まりますので実際にも耳を傾けてみてください!
インタビューから読み解く「明日以外すべて燃やせ」
歌詞には後世に受け継ぎたい想いが描かれている
まず楽曲の歌詞について語っているのが、バリトンサックス担当の谷中敦。
宮本をヴォーカリストに迎えるということで、後世に想いを繋いでいくような曲にしたいという気持ちがあったようですね。
彼らが30年近くに渡って一線で活躍して来れたのは、それこそ音楽に対する熱い想いがあったからこそ。
その積み上げてきたものを曲にしたというのなら、彼らの話すような人の人生を変えるぐらいの曲というのも言い過ぎではありません。
自分たちの後の世代のことを気に掛けている辺り、長く音楽業界を支えてきた責任感のようなものも垣間見えます。
楽曲は本人たちにも未知のクオリティを持っている?
続いて作曲に対して語るのは、キーボードの沖祐市です。
オリジナルアルバムも21枚も出しているスカパラの持ち曲というのは、それこそ気の遠くなるような数でしょう。
それだけの楽曲を手掛けながらも、今回の楽曲は「一番ハードルが高かった」と沖は語ります。
というのも、この曲はメロからサビまでどのパートもクオリティが高いという話。
ハードルが高かったというのは、ここまでクオリティの高いメロディを組み合わせた経験がなく、本人もどうなるかわからなかったということ。
宮本のスカパラへのリスペクトと両者の絆
最後は今回ヴォーカリストを務める宮本浩次が、谷中から歌詞が送られてきたときの心境を語ります。
自分が歌でいつも表現している魂を、演奏だけで表現しているスカパラの凄さがその歌詞にも表れていたとのこと。
前のめりになって話す姿からそのときの興奮も伝わってきます!
兼ねてからゲストとして呼ばれることを心待ちにしていたと、尊敬の念を持っていることも露わにしました。
最後は同級生だからという理由で「呼び捨てで呼んでほしい」という谷中からのリクエスト。
スカパラと宮本の絆がさらに深まった瞬間を垣間見れた気がしました。