アルバム『YUZUTOWN』収録曲
ゆずの楽曲【イマサラ】はアルバム『YUZUTOWN』に収録された楽曲です。
通算15枚目のアルバムとなる『YUZUTOWN』は2020年3月4日にリリースされました。
その名のとおり「街」をコンセプトにしたアルバムです。
アルバムジャケットは実在する街をモチーフにした「創造の街」のピクセルアートになっています。
見たことのあるキャラクターや建造物がひしめき合ってますよね。
収録曲にも「横浜中華街」や「渋谷公園通り」といった実在の街をモチーフにした楽曲があるのが特徴です。
その中でひと際異色な楽曲がインドをモチーフにした【イマサラ】。
インド旋律のダンサブルなサウンドにインド感満載のワードを乗せたミクスチャーロック。
アルバムリリース時からファンの間で波紋を呼んだ楽曲です。
「カオスすぎる」と話題のMV
1年越しのMV公開
MV撮影は2019年12月に行われ、当初は『YUZUTOWN』リリース後のツアーに向けて公開する予定でした。
しかし新型コロナウイルスの影響でツアーが延期になったため、MVの公開も流れてしまっていました。
公開されないまま眠っていた【イマサラ】のMVが日の目を見ることになったのは『YUZUTOWN』から1年後です。
突如MV公開のアナウンスがあったのは2021年4月6日。
Twitterの公式アカウントからは「#史上最低なゆずのナマステ」という謎のハッシュタグが発信されました。
そしてYouTubeにて公開されたMVの内容に多くの人が爆笑することになったわけです。
#史上最低なゆずのナマステ
自他共に認める「カオスすぎる」【イマサラ】のMV。
このMVの監督・撮影・編集を務めた映像作家マルルーンはなんと当時現役高校生です。
インド色の強すぎるチープな映像をバックにゆずの2人が歌って踊る姿は衝撃的ですよね。
特にカレーのCGの粗さには度肝を抜かれます。
多くのゲストが出演していることも注目ポイントです。
YouTuberのアバンティーズ、アイドルグループでんぱ組.incのメンバー、モノマネ芸人のニッチローなどなど。
まとまりのない多ジャンルのゲストがMVのカオスさをより引き立てています。
MVからもわかるインド、そしてカレーをモチーフにした歌詞にはいったいどんな意味があるのでしょうか。
この記事ではこの「史上最低なゆずのナマステ」、【イマサラ】の歌詞に迫りたいと思います!
【イマサラ】と「マサラ」
カレーの歌
元々はアルバム制作にあたりプロデューサーに「インドの曲を作ってほしい」と言われたことが発端のよう。
それを受けて北川悠仁が作詞作曲し出来上がったのが【イマサラ】です。
【イマサラ】はインド色の強い楽曲ですが、歌詞は特にカレーに焦点を当てた内容となっています。
カレーに欠かせない香辛料の数々
こりゃなんだ 懲り懲りだ 効きすぎた コリアンダー
マサラ マサカ マサラ イマサラ
俺やっぱ 辛いの 入れすぎた チリペッパー
マサラ マサカ マサラ イマサラ
出典: イマサラ/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
冒頭からカレーにまつわるワードが織り交ぜられた歌詞がリズミカルに展開していきます。
「コリアンダー」はパクチーの英語圏での名称です。
日本では植物のままだとパクチー、香辛料になるとコリアンダーと呼ぶことが多いですよね。
「マサラ」はガラムマサラ等で知られる香辛料。
タイトルの【イマサラ】に掛けて歌われるこの「マサラ」もカレーに欠かせない香辛料です。
「チリペッパー」は言わずと知れた唐辛子のこと。
この冒頭の歌詞ではコリアンダーとチリペッパーを入れすぎてカレーが辛くなりすぎてしまった様子。
でももう「イマサラ」どうにもならない、と歌われています。