90~00年代を席巻したアーティスト2組が激震のコラボレーション

【ミクロボーイとマクロガール/スチャダラパーとEGO-WRAPPIN'】7インチ盤は限定!歌詞あり♪の画像

スチャダラパー×EGO-WRAPPIN'で生まれる化学反応とは

2018年5月にリリースされたシングル「ミクロボーイとマクロガール」

スチャダラパーとEGO-WRAPPIN'のコラボということで話題になりました。

実はもともと親交が深かったという2組。しかし予想外のタッグだったので驚いた方も多かったことでしょう。

 

まずはリリース情報をチェックしてみます。

B面に入っている曲に注目。「サマージャム2020」というタイトルです。

これはスチャダラパーが1997年にリリースした「サマージャム97」の続編となっています。

2017年にはラップグループのKAKATOタブラボンゴ奏者のU-zhaanがカバーしたことでも話題になりました。

13年の時を超えて変化した「サマージャム2020」歌詞もチェックしたいポイントです。

 

また7インチシングルを限定でリリースしていることにも注目。

今でこそ配信化が当たり前になっている音源ですが、90~00年代は7インチのシングルでした。

「懐かしい」と、こぼしてしまう方もいらっしゃることでしょう。

 

最近では若者の間で一周回ってレコードブームが来ていますし、インテリアとしてもおしゃれに見えるかもしれません。

MVには「のん」も出演

鼻血を出してもこのかわいさ

「ミクロガールとマクロボーイ」には、女優で創作あーちすとの「のん」が出演しています。

 

最近テレビでもなかなか見る機会が減ってしまった彼女。

しかしやはり女優としての表現力は優れているなぁと感じさせられます。

視聴者を一気に画面に引き込む表情は見逃せません。

 

MVのなかでは鼻血を出すシーンがあるのですが、それでも可愛い。

スチャダラパーのメンバーアプリで顔交換しても可愛い。

 

こんなの反則でしょう。

映像の世界観も注目ですが、のんの表情も必見ですよ。

監督を務めたのは鬼才・山岸聖太

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ちなみにこのMV「ミクロガールとマクロボーイ」という曲名の意味を解読する上でも、重要な物語になっています。

 

メガホンを取ったのはSAKEROCKKANA-BOONなどのMV。 またドラマ映画でも監督を務める山岸聖太です。

突飛なアイデアと遊び心で知られる彼の作品。 今作では1つのスマホを通してミクロ(一部)マクロ(全体)の世界を描いています。

ユーモアたっぷりの展開は必見。

一流のアーティストに、一流の演者、そして一流の作り手と、3拍子揃ったMV。

まさにドリームメンバーを揃えた映像が完成したといっても良いでしょう。

「ミクロボーイとマクロガール」の哲学的な歌詞を解説

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メンバー5人で作り上げた世界観

1234 緩急つけてトリッキー 某 MC ダラニア
スインギンと森ラッピン

集まる中年男子 やたら偏る愛
こだわって追求したい 繊細でマニアック
EQ ドンシャリでタニナッ

出典: ミクロボーイとマクロガール/作詞:M.KOSHIMA・Y.MATSUMOTO・S.MATSUMOTO・YOSHIE.NAKANO・MASAKIMORI 作曲:M.KOSHIMA・Y.MATSUMOTO・S.MATSUMOTO・YOSHIE.NAKANO・MASAKIMORI

では歌詞を解説していきましょう。

 

歌詞のクレジットは2組、5人全員の本名が入っています。誰か代表して決めたわけではありません。

それぞれがパートで分けて作詞したのか、全体的に話し合って決めたのか。

その詳細はわかりませんが、総意のもとで書かれた歌詞であるようです。

 

まず気になるのが「MCダラニア」というフレーズ。 こちらはリサーチしたのですが、正体がつかめませんでした。

もしかすると、2組の共通の知り合いかもしれません。

 

その後の「集まる中年男子の偏る愛」は、2組のファン層のことを言っているのでしょう。

スチャダラパーもEGO-WRAPPIN’も大ベテランです。

ファンも当然同じように歳を取り(失礼ながら)中年になっていることでしょう。

その後の2行はこれまでの2組の曲作りに対する姿勢が現れているポイント。 このセクションで最も注視すべきポイントです。

 

細かいところまで追求したい“オタク気質”な部分が存分に出ています。

しかし、その直後に「EQ ドンシャリでタニナッ」という手のひらの返しよう。

 

EQとはイコライザーのこと。 曲の低音・中音・高音をコントロールする装置を指します。

「ドンシャリ」とはそのなかでも低音と高音を重点的に高めることです。

かなり悩んだ挙句、結局細かい音ではなくシンプルなドンシャリに落ちつくのは面白いですね。

 

2組の作曲への姿勢、また音楽シーンでの存在を言い表しています。

「ジャムセッション」というフレーズに見る「大人の脱力感」

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取れない整合性 メンタルが超童貞
堀りまくる狭いコーナー ヤバすぎるくらいドープジャム
すっと言ってんだ ヤバいのはどっちだ
正気か?中二か? 診てもらうなら小児科?

出典: ミクロボーイとマクロガール/作詞:M.KOSHIMA・Y.MATSUMOTO・S.MATSUMOTO・YOSHIE.NAKANO・MASAKIMORI 作曲:M.KOSHIMA・Y.MATSUMOTO・S.MATSUMOTO・YOSHIE.NAKANO・MASAKIMORI