ヒップホップ音楽の新しい風を感じよう

haruru犬love dog天使【街まで feat. YUNGYU】MV解釈!切ない距離感に浸ろうの画像

女性ラッパーharuru犬love dog天使が歌う切ないラブソング『街まで feat. YUNGYU』。

フィーチャリングにラッパーのYUNGYUを招いての収録となりました。

ヒップホップ界だけでなく、日本の音楽業界全体でもひときわ異彩を放っている2人のラッパー。

彼女たちのニュータイプなラップに、ヒップホップ音楽の新しい風を感じましょう。

音楽は自由だ!

改めてそう思わせてくれるこの曲は、音楽や歌詞だけでなく、MVにも魅力が詰め込まれています。

映像とあわせて曲を聴くことで、よりいっそう歌詞に感情移入できるはず。

切ない恋に胸が痛くなったり、きゅんとしたり……。

心を動かされずにはいられないこの曲には、恋愛の甘みと苦みが詰まっています。

夜の街で感じる恋人との距離

夜の街を歩いているharuru犬love dog天使とYUNGYU。

MVの最初から最後まで、2人が交わることはありませんでした。

同じように見える街の景色。

しかし、2人が歩いているのは互いから遠く離れた街なのでしょう。

曲中で歌われている愛しい恋人との距離が、MVの中でも表現されています。

街の無機質な明かりが、恋人と会えない時間の切なさを助長させていますね。

悲しみさえ忘れてしまう夜

終始淡々とした曲調で歌われるこの曲。

歌い方も、あえて感情を抑えているように感じます。

恋人と会えない夜は、気分が上がることもなければ、特別下がることもない。

むしろ感情を忘れてしまったように、ただぼーっとしてしまう。

恋をしているとき、こんな気持ちになったことはありませんか?

1人でしんみりと夜を過ごしている様子は、なんだか妙なリアリティがありますね。

会いたいのに会えない。

そんな夜は、悲しみさえ忘れてしまうものなのかもしれません。

頭にあるのは恋人のことだけ。

それ以外は何も考えられない。

haruru犬love dog天使とYUNGYUの2人の表情から、そういった感情がうかがえます。

電話で心を通わせる

MVの中で何度も映される電話をしているシーン。

このシーンが曲とMVの主題になっているのではないでしょうか?

会えない恋人と心を通わせる手段といえば、やはり電話。

恋人と会えない夜は、特別な用がなくても電話を掛けたくなるものです。

そういった描写にもリアリティを感じますね。

掛かってくるかも分からない電話を待ち続ける

まずは、haruru犬love dog天使の電話のシーンから見ていきましょう。

haruru犬love dog天使は、部屋でスマートフォンの画面を見つめています。

パジャマ姿、おろされた髪、ベッドの上、薄暗い照明。

これらのことから、夜遅い時間に彼女が彼氏からの電話を待っている様子なのだと想像できます。

夕飯もお風呂も済ませて、あとは寝るだけの状態。

だけど、もしかしたら彼氏から電話が掛かってくるかも。

そんな期待があるから、彼女はなかなか寝ることができません。

声が聴きたいなら自分から電話すればいいのに……。

彼女は掛かってくるかも分からない電話を待ち続けます。

電話をしたい。でも、自分から電話するのはちょっと……。

こんなもどかしい気持ちを抱いた経験が、きっと誰にでもあることでしょう。

公衆電話から彼女に電話する

次にYUNGYUの電話のシーンも見てみましょう。

YUNGYUは公衆電話を使って電話を掛けています。

haruru犬love dog天使も公衆電話ボックスの中にいるシーンがありますが、電話を掛けている様子はありません。

彼女はあくまでも、彼氏からの電話を待ち続けるつもりのようです。

それに対してYUNGYUは、自分から公衆電話を使って電話を掛けていますね。

スマートフォンが連絡手段の主流になっている今の時代に、公衆電話を利用するというのはなかなか珍しい。

彼女も公衆電話から連絡がきたらびっくりしてしまいそうですね。

でも、それが彼氏からの電話だったら驚きも喜びに変わるでしょう。

彼氏はもしかしたら、彼女をびっくりさせるためにあえて公衆電話を利用しているのかもしれません。

夜の街で何を想う?

電話に関係するシーンと同じくらい多いのが街を歩いているシーン。

夜の街を歩きながら、恋人たちは何を考えているのでしょう?

歌詞とあわせて解説していきます。

居ても立っても居られない