疲れた時に聴きたい曲

【藍坊主/ウズラ】歌詞の意味を徹底解説!優しいピッピに心が暖かくなる…クタクタに疲れた時に聴きたい曲の画像

優しい歌詞に疲れた心が癒される藍坊主の『ウズラ』。

可愛らしい雰囲気の中には、胸に突き刺さるメッセージが隠されています。

自分の弱さを痛いほど自覚している。

だから人から与えられる優しさの価値を誰よりも理解しています。

誰かの優しさがなければ、生きることはあまりにも辛すぎる。

何気ない優しさが人の命を救うことだってあるのです。

目に見えない傷に気づいてくれる人。

そんな存在があなたの近くにもきっといるでしょう。

あなたは人から優しくされるべき存在であること。

そして、あなたもまた人に優しくできる存在であるということを決して忘れないで。

『ウズラ』の歌詞は、人にとって最も大切なことを教えてくれます。

守り、守られながら生きている

あの有名な教育番組を彷彿させる『ウズラ』のMV

藍坊主のメンバーと子供たち、そして今は亡き俳優の阿藤快さんが出演しています。

優しさに満ちたこのMVに、懐かしさが込み上げた人も多いでしょう。

無邪気でいられた子供時代。

あの頃は、たくさんの大人が自分を守ってくれていました。

しかし大人になって気づくのは、子供というか弱い存在が大人の心を守っているのだということ。

自分よりも弱い存在を守ることで、自分自身が救われる。

それは誰かを守るべき立場になった今だから分かることです。

守り、守られながら、私たちはこの世界で共存している。

すべての人がすべての人に優しくなれたら、きっと世界はもっと素晴らしいものになるでしょうね。

ウズラの「僕」が伝えたいこと

小さくて弱々しいイメージのあるウズラ。

この歌詞はそんなウズラの視点で綴られています。

ウズラの「僕」が「あなた」に必死で訴えていること。

純粋で温かいメッセージに、思わず泣いてしまうかもしれません。

言葉にならない想い

僕は空が飛べないよ そしてとても弱くて
だけどあなたはいつでも 僕のこと見捨てないよ
鳴けば届くと想ってた 言葉は軽薄だから
僕はおろかでしょうか ギャーギャーと声を荒げて

出典: ウズラ/作詞:佐々木健太 作曲:佐々木健太

ウズラはカラスやスズメのように長い距離を飛ぶことはできません。

確かにウズラと聞くと、地面をちょこちょこ歩いているイメージが強いですね。

体も小さく、見た目もなんだか弱々しい。

誰かに守ってもらわないと生きられない。

そういった印象を抱いている人も多いでしょう。

この曲でもウズラの「僕」は、自分のことを「とても弱くて」と言っています。

そんな弱い僕を、あなたは決して見捨てない。

優しいあなたに、僕は伝えたいことがある様子です。

しかしそれは、言葉にするとあまりに軽薄。

想いをすべて伝えるために、僕は精一杯鳴き声をあげます。

ギャーギャーとしか聞こえない鳴き声を必死にあげる僕は、愚かに見えるでしょうか?

たとえそうであっても、僕は他に想いを伝える術を知りません。

命懸けであなたを想う

いつも短い 羽とこの命 震わせてあなたを想うよ
くもりガラスに月の色。

出典: ウズラ/作詞:佐々木健太 作曲:佐々木健太

長距離を飛ぶことのできない短い羽。

それと同じように命も短いウズラの僕は、文字通り命懸けであなたを想っています。

初めから長くは生きられないと分かっているから、命を大事にしようと思える。

その姿は人も見習わなければなりませんね。

私たち人間だって、ウズラと同様にいつかは死んでしまう生き物です。

限りある命をどう使うか。

日々考えて生きていくべきなのでしょう。

ウズラの僕のように、誰かのために生きるのも1つの生き方です。

また最後の「くもりガラス~」の歌詞からは、僕があなたに想いを馳せている様子が目に浮かびます。

誰かと共に生きていく

誰かと共に生きるというのは、非常に面倒くさいことです。

1人なら誰に気を遣うことも、心配したり悩んだりすることもありません。

自分のことだけ考えていられたら、どんなにいいだろう。

しかしそう思っても、人はみんな誰かと共に生きる道を選びます。

それはやはり、1人では生きていけないということを無意識のうちに自覚しているからでしょう。

誰かに傷付けられたり、誰かを傷付けたり……。

そんな面倒くさいことを繰り返して、私たちはこの先も誰かと共に生きていくのだと思います。

優しい温もりで傷を癒して