何も変わらない
一緒に未来語り合ったこの街
短い夜が 慌ただしく明かり灯り出し
鮮やかに着飾った時間の中
ふと吹いた湿った風がまた
抱きしめた8月を理由もなく 探す

出典: 夏化粧/作詞:KUBO-C・GS・P-CHO・SWAY・KAZUKI 作曲:P-CHO・KAZUKI

過去を振り返りながら今の自分を見つめています。

思い出の街での出来事を1つ1つ思い出しているようです。

思い出の中に登場するのは「君」との思い出でしょう。

楽しい思い出ほどあっという間に過ぎていくもので、夏の楽しい1日も一瞬にして過ぎていってしまいます。

夏の風物詩の1つの浴衣を着て出かけているのでしょうか。

夏の夜はまだまだ暑い様子。

全身で夏を感じているのが伝わってきます。

DOBERMAN INFINITY【夏化粧】歌詞の意味を考察!最後の花火に重ねる気持ちを読み解くの画像

打ち上がる度に咲く夏模様
変わらずあの日を照らすだろう
夜空が嬉しそうに染まる間
時を忘れ見惚れていた
君がここにいなくても

出典: 夏化粧/作詞:KUBO-C・GS・P-CHO・SWAY・KAZUKI 作曲:P-CHO・KAZUKI

ここで再び花火が夜空に光り輝く様子です。

花火とともに思い出されるのは「君」。

「君」と一緒に花火を見たあの日は、花火そっちのけで無意識に「君」を見つめていたのです。

ここで、「君」は恋人もしくは気になる女性とわかります。

美しい彼女に釘付けで、花火に気にも留めていないのでしょう。

今この瞬間しか見ることができない花火よりも、彼女に魅力を感じているのです。

でも今は、そんな「君=彼女」は僕の隣にはいないようです。

過去からどれほど時間が経過したのでしょう。

彼女との出来事は懐かしい思い出に変わってしまったのですね。

どんな思い出があっただろう?

お祭りで見る表情はさまざま

DOBERMAN INFINITY【夏化粧】歌詞の意味を考察!最後の花火に重ねる気持ちを読み解くの画像

並ぶ屋台 祭り囃子
熱さは増していくばかり
飛び交う笑い声の中に
どこか浮かない顔もあったり
重ねてしまう 自分がいたあの日と同じ道
人混みが苦手な僕に
「もうすぐだから!」と手を引いた君

出典: 夏化粧/作詞:KUBO-C・GS・P-CHO・SWAY・KAZUKI 作曲:P-CHO・KAZUKI

場面は変わってお祭りの様子。

お祭りといえば、たくさんのお店が出ていて賑やかなイメージです。

歩いて前に進もうとしても人でいっぱい。

夏の暑さがもっと暑く感じられます。

そんな楽しいお祭りの場にぴったりの楽しそうな笑顔。

たくさんの人の中には、どんよりとした表情の人の姿もあるようです。

君の後ろをついていく僕

「君」との夏の思い出には、お祭りの日の出来事もあるようです。

お祭りに乗り気ではない僕

早く抜け出したい、ここから離れたいとい気持ちです。

そんな僕を見かねた「君」が僕の手を取ります。

一緒に楽しんでもらいたいからこその「君」の行動でしょう。

やっぱり楽しい思い出は、誰かと一緒に共有したくなってしまいます。

きっと「君」も僕と一緒に楽しい夏を味わいたかったはずです。

空の情景の中にも

DOBERMAN INFINITY【夏化粧】歌詞の意味を考察!最後の花火に重ねる気持ちを読み解くの画像

何も語らない
ただ遠くの空は静かに待ち
短い夜が 消えそびれた残りの雲を溶かす
鮮やかに蘇る時間の中
ふと吹いた 湿った風がまた
滲んだ 8月を理由もなく 探す

出典: 夏化粧/作詞:KUBO-C・GS・P-CHO・SWAY・KAZUKI 作曲:P-CHO・KAZUKI

花火、お祭りのどちらも賑やかで明るいですが、夏の夜空は物寂しい印象です。

夏は太陽が出ている時間が長く、いつもより遊んでしまいたくなります。

1日が長く、ぜいたくな気分になってしまうほどに。

ちょっと薄明るいような夜もまた夏を感じられるもの。

そんな夏の夜、風が僕の頬をなでます。

風が吹き、思い出から現実に引き戻されたのでしょうか。

花火が終わってほしくないのと同じように

DOBERMAN INFINITY【夏化粧】歌詞の意味を考察!最後の花火に重ねる気持ちを読み解くの画像

色とりどりの光 満開に舞い
瞬きすらする隙もないくらい
もうなにもなにもなにも
聴こえないなにもなにも
横顔が綺麗に染まった君をみて
ずっと明日のこと 話していたね
色褪せた記憶は 夏と共に終わり
登り始めた 最後の花火

出典: 夏化粧/作詞:KUBO-C・GS・P-CHO・SWAY・KAZUKI 作曲:P-CHO・KAZUKI

美しい花火が次々と夜空に打ち上がっています。

見逃したくないほどに綺麗なのでしょう。

それでも、僕にはもっと見ていたいものがあったのです。

僕が目を逸らしたくないのは「君」。

「君」が花火を見て楽しんでいるのをそっと見つめる僕。

いつにも増して、美しく綺麗な「君」のとりこになっています。

「君」との会話も止まりません。