夏の終わり
「君」との記憶の数々。
夏の空気を肌で感じると、「君」の記憶が思い起こされるのでしょう。
あの日、一緒に見た景色も話した内容も素敵な思い出です。
でも、夏はもう終わってしまいます。
夏が終わってしまえば、同じ雰囲気を味わうのは1年先。
それまでは、きっと「君」との夏の思い出を思い起こすことはないのです。
1年経てば、今よりもっと「君」との思い出を鮮明に思い出せなくなってしまうかもしれない。
胸にしまっておきたい忘れたくない大切な記憶。
僕の心の中が「君」との思い出でいっぱいになっているとき、花火も終わりを迎えます。
ゆらり ゆらり ゆらり
名前もつか無い花火のように
きらり きらり きらり
一瞬を永遠に感じたように
ひらり ひらり ひらり
夢が夏の海に消えてくように
見上げてた君 夏化粧
出典: 夏化粧/作詞:KUBO-C・GS・P-CHO・SWAY・KAZUKI 作曲:P-CHO・KAZUKI
こちらのフレーズで特徴的なのは擬態語。
僕が目で見たものをそのまま表現しています。
「君」の記憶が消えてしまうその瞬間まで、さまざまな思い出で考えを巡らせつつも、終わりが近づいている。
夏と同じく、「君」との思い出の儚さまでも伝わってくるフレーズです。
この先もずっと続くと思っていたのに、一瞬で終わってしまった。
花火を見つめる美しい「君」の記憶が薄れていってしまいます。
「君」を近くで感じることはもうない。
本当は思い出だけで終わらせたくなかったのかもしれません。
今、僕が感じている「君」の存在は、切なく儚い夏の思い出そのものなのでしょう。
終わりに
1年に1度きりだから
今回は、DOBERMAN INFINITYの『夏化粧』の歌詞を考察しました。
日本の素晴らしさの1つは、四季があるということ。
春、夏、秋、冬で見られる景色も楽しめるイベントも違います。
今だからこそ感じられることも、時間が過ぎてしまうと思い出に変わってしまうのです。
それほど貴重なものだからこそ、その瞬間の出来事に価値があると感じてしまいます。
大切な人と一緒にたくさんの景色が見たくなるのは自然なこと。
もしかしたら、愛する人や気になるあの人と一緒に過ごした夏の思い出もあるのではないでしょうか。
すべてが明るく楽しい思い出ではないかもしれないけれど、夏になると感じる思い出の数々。
夏だからこそ、ちょっと思い出に浸ってみてもいいのかもしれませんね。
あなたにはどんな夏の思い出がありますか?
今年の夏は、新しくどんな思い出をつくっていきますか?
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