18祭で演奏された楽曲
NHKが主催しているイベント、「18祭」。
人気アーティストと18歳世代が作り上げる、豪華なパフォーマンスが見どころです。
若い世代を中心に大人気のバンドRADWIMPSも、過去こちらのイベントに参加していました。
今回ご紹介する『万歳千唱』は、そんな18祭で披露されたナンバーです。
夢追い人の物語
辛くても歩み続ける理由
濡れた瞳で 明日を目指す意味を
僕は今でも 探し続けてるよ
出典: 万歳千唱/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
夢に向かって進んでいる人なら誰もが、1度は壁にぶつかった経験を持っていることでしょう。
夢が大きければ大きいほど、そして夢に対して真剣であればあるほど、壁にぶつかったときの辛さも大きくなります。
そんな時、人は考え、そして悩みながら、その壁を乗り越える方法を必死に探すのです。
その過程で、ときに涙を流すこともあるでしょう。そして思うのです。
「こんなにも辛い気持ちを味わうくらいなら、もう諦めてしまいたい…」と。
どうやって未来に希望を抱けばいいのか。どうやって明日に進めばいいのか。
グルグルと渦巻く負の感情の中で、人はその方法や理由を必死に見つけようとします。
「自分はこの夢を叶えて、一体どうしたいのだろう…」
そんなことを考えながらも、決して歩みを止めることなく少しずつ進み続けていくのでしょう。
夢を追っていた理由って?
笑われたりしないことが 君の生きるゴールなの?
笑われてもビクともしない モノを探していたんでしょ
出典: 万歳千唱/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
夢は大きくなればなるほど、現実味が薄れてイメージしにくくなります。
それは夢を追いかけるその人自身もそうですが、その夢を見ている周囲の人たちも同じ。
だからこそ、現実味のないその大きな夢を馬鹿にしたり、けなしたり、笑ったりするのです。
自分の夢を否定されると、多くの人はこんな想いを燃やします。
「いつかきっと見返してやる。」「いつか馬鹿にしたことを後悔させてやる。」
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
あなたの夢は、馬鹿にしてきた奴を見返すことなのでしょうか。馬鹿にしてきた奴を後悔させることなのでしょうか。
いいえ、きっと違うはずです。あなたの夢は、そんなものではありません。
誰に何を言われようと追い続けたい。誰に何を言われようと叶えたい。
そんな強い気持ちを抱いたからこそ、それがいま夢となって希望を与えてくれているのではありませんか。
そんな大事なことを思い出させてくれる歌詞ですね。
これまで捨てた夢は生きる糧
思い出せるかな 僕が今まで 描いては路地裏にポイ捨てした夢の数
だけどこの街は そんな夢さえ 吸い込んで 新しい明日を吐き出す
出典: 万歳千唱/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
冒頭でも投げかけましたが、あなたには叶えたい夢がありますか?
きっと多くの人が、「ある」と答えるのではないでしょうか。
ではもう1つ質問しましょう。
その夢は、幼い頃から変わらずに抱き続けているものですか?
この問いにはきっと、「いいえ」と答える人の方が多いように思います。
歌詞にもある通り、人は生まれてからたくさんの夢を追い、そして諦め…そんなことを繰り返しています。
もしかしたら大して真剣に追いかけもせず、描くだけ描いて捨てた夢だってあるかもしれません。
なんだかネガティブに思えるこんな連鎖も、この世界ではごく普通のこと。
当たり前のように世界は回り続けるし、当たり前のように明日はやってきます。
夢が変わったって世界は変わらない。そんな日常が、美しい比喩で表現されていますね。
それを邪魔するのは
生きるって難しい…
騙されたりしないように 生きるのに少し疲れたよ
アンテナの傘もとうに ボロボロになってしまったよ
出典: 万歳千唱/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎