主人公のピュアで不器用な恋心をレトロ感で再現
この曲は恋愛不適合者の男女が不器用ながらも デートを重ねて恋に落ちていくラブコメディの主題歌として制作されました。
ドラマの予告などでよく流れていましたよね。
ドラマに登場する主人公とこの曲の主人公の イメージが重なるように書かれていています。
また今回のMVは60年代を感じさせるレトロでポップ調な仕上がりとなっており ドラマ舞台の風景とも見事にマッチしています。
実際のセットや楽器なども60年代当時のものをそのまま使用しており、 その時代をリアルに生きてこられた方は懐かしい記憶が蘇ってくるでしょう。
chayさんの衣装にもレトロ感が出ていますので、是非注目しながら聴いてみてください。
chay「あなたに恋をしてみました」の歌詞の意味
あなたに恋をしてみました
何でも出来そうな ああ 力が湧くのは
ああ それは ああ それは 恋の魔法ね
出典: あなたに恋をしてみました/作詞:chay,いしわたり淳治 作曲:多保孝一
サビからはじまるこの曲は「恋をしてみました」ということで 今までに恋愛経験をしたことのない女性目線で歌われていることが想像できます。
何でもできそうな力が湧くという気持ちを感じたことはあるでしょうか?
これまでの人生で何度も恋愛を経験された方なら共感できると思います。
実際に、女性が恋をすると、彼のためならなんでもできる、 彼を見ているだけでも力をもらえる、そういった効果を実感されている方が多いようです。
こうした効果のことを「恋の魔法」と呼んでいるんですね。
どうして こんなに早く
運命の人に 会わせるの?
恋は 練習不足で
神様は 意地悪ね
出典: あなたに恋をしてみました/作詞:chay,いしわたり淳治 作曲:多保孝一
ドラマの主人公の設定は29歳なので、恋のひとつやふたつ経験をしてきても おかしくはない年齢なのですが、彼女は恋愛経験のない、 いわゆる恋愛不適合者だったのです。
理系女子、通称「リケジョ」と呼ばれている主人公は 研究員としての才能はピカイチですが、恋愛に関してはさっぱり…
そんな彼女にとって運命の人との出会いは早すぎると感じたのです。
主人公の心境を「神様は意地悪」と表現している部分に 女心が感じられる1フレーズとなっています。
今日はハイヒール
お洒落したのに 空回りしてく
絶体絶命! 会話も弾まない
出典: あなたに恋をしてみました/作詞:chay,いしわたり淳治 作曲:多保孝一
恋をしたことのない主人公はハイヒールをはいて自分なりにオシャレをしてみるのですが、
空回りすることになります。
どんな様子が再現されているのかイメージしてみると、
外見と中身が一致しないことで、会話の仕方もぎこちなくなって
なかなか会話が弾まないといったところでしょうか。
絶体絶命の彼女はこの後どうなってしまうのでしょう。
あなたに恋をしてみました
初めて会った日から 何か違う
トキメキを 感じていたの
あなたに恋を始めました
何でも出来そうな ああ 力が湧くのは
ああ それは ああ それは 恋の魔法ね
出典: あなたに恋をしてみました/作詞:chay,いしわたり淳治 作曲:多保孝一
恋愛経験が0だからといって一目惚れや ビビっとしたときめきを感じた経験がないとは限りません。
実際、20代~30代の女性で初対面で一目惚れを 経験したことがあるという方は36%もいるようです。
それは必ずしも対面でとは限りませんが、 生きていれば何かいつもとは違うトキメキを感じることはあるわけです。
それが恋の始まりなのですね。
どうしよう 噂できいた
元カノと 私は正反対
“好きになった子がタイプ”
よく聞くし 頑張るわ
出典: あなたに恋をしてみました/作詞:chay,いしわたり淳治 作曲:多保孝一
恋に落ちた相手のタイプの女性が気になる主人公。
男性は「好きな女性はどんなタイプ?」と聞かれて何気ない言葉で表現をしますが、 直感で「優しい子」とか「明るい子」と答えられる人はそれが本音であることが多いと言われます。
しかしながらその一方で“好きになった子がタイプ”という人のほとんどが 嘘であることが多いと言われています。
もちろん恋愛経験のない主人公がそんなことに気づくはずもありません。
だからこそ恋愛ドラマがおもしろい展開になっていくんですけどね。
不思議
さりげない一言だけで
振り回されてる
どうかしてるわ 私じゃないみたい
出典: あなたに恋をしてみました/作詞:chay,いしわたり淳治 作曲:多保孝一
ここでのフレーズもドラマの中の主人公と重ねて考えることが出来ます。
主人公はこれまでに誰かに振り回されるという 経験などしたことがなかったのでしょう。
言い方を変えれば、さりげない一言だけで 期待や不安に振り回されているということになります。
そんな経験がなかった主人公は、どうかしてるわ、私じゃないみたいと感じるのですが、 そんな姿を見ていると思わず応援したくなりますね。