都合よくまた切り捨てられて
聞き捨てならない言葉も捨てられてく
いつだって刹那の関係
ドアを閉める音が涙を誘う

出典: FAKE LOVE/作詞:Yusei 作曲:Yusei

彼が彼女と一緒にいるのは、少しの時間だけ。

用が済むまでの短い間なのです。

たとえ一緒に出かけたいと伝えてみても、聞き入れては貰えません。

もうちょっとゆっくりしていけば、と声をかけても無駄。

挙げ句の果てには切りつけられるようなひどい言葉を捨て台詞に、彼は去って行きます。

その閉まるドアの音に涙を流す彼女。

お互いに全く愛などなければ楽なのですが彼女は彼に気持ちがあるだけに辛くなってしまいます。

彼はそれを知ってか知らずか、冷たくあしらうのです。

なんて辛い関係でしょうか。

世の中の女性でこんな思いをしている人はたくさんいるのでしょう。

男性からすると利用される方が悪い、ということなのかもしれませんが…。

ごまかす為に寝て

汚くよごれたシーツの上
涙で覆い隠す液体を
「平気だよ」って言い聞かして
また眠りにつく汚れたままで

出典: FAKE LOVE/作詞:Yusei 作曲:Yusei

彼が去った後のベッド。

そこは汚れています。

涙が止まらない彼女。

どんどん流れてシーツに垂れて行きます。

彼の痕跡を消しながら。

涙を流すと気持ちが落ち着きます

状況は何も変わっていないのですが、ひとまず落ち着いた彼女は自分に大丈夫だと言い聞かせる。

そして気持ちをごまかす為に眠りにつきます。

そんな気分で眠る彼女はどんな夢を見るのでしょう。

恐らく気分爽快なものではないのでは。

どんよりと暗かったり場合によっては悪夢に襲われるかもしれません。

決して良い精神状態とはいえませんので、目覚めもスッキリとはいかないでしょう。

そんな最悪な気分になるのが分かっていても彼のことが好きなのです。

全てを忘れる時間

この時間だけは忘れていたいの
嫌なことや君を愛しているってことも
快感に溺れていたい この時間が続けばいいって 
思っても君にとって私はただの玩具箱なの

出典: FAKE LOVE/作詞:Yusei 作曲:Yusei

彼と会っている時だけは何もかも忘れていたいのです。

身体を重ねることでの快感に身を委ねて。

その時間がいつまでも続けばいいのにと願う彼女。

でも現実はそうはいきません。

彼にとって彼女は、ただの身体だけの関係の人。

終わればすぐに目をそらしたくなる現実が待っています。

そんな辛さに耐えられるのは、快感があるから。

それだけが唯一の彼女の救いです。

きっとここまでして彼との関係を続けているのは心のどこかで期待しているからなのでしょう。

いつか彼が愛してくれることを。

その願いは果たして、実現することがあるのでしょうか。

ただ辛いだけ

また君の手が身体をなぞる
私の身体が涙を流す
交わす唇に味すらないけど
胸を締め付ける辛さならあるよ

出典: FAKE LOVE/作詞:Yusei 作曲:Yusei

彼に触れられる度、全身で涙を流しているような錯覚に陥ります。

キスをしたって何も感じられません。

当たり前です。

気持ちがこもっていないのですから。

どんなに身体を重ねてもこの2人の間には何も積み上がっては行かないのです。

ただ、彼女の辛さがあるだけ。

こんなことをしていてはいつかおかしくなってしまうのではないでしょうか。

いくら好きな人のためとはいえ、ここまで自分を犠牲にする必要はなさそうです。

それでも彼からの要求に答えてしまう彼女。

この先どうなって行ってしまうのでしょうか。

涙を流すほど辛いなら止めればいいのにと思いますが。

それでも止められないのはなぜなのでしょう。

いいように踊らされ

気づいているのに気づいてないふり
身振り手振りでまた踊らさせてるme
DanceFloorは君が吐く言葉
音は部屋に響くベッドの軋み

出典: FAKE LOVE/作詞:Yusei 作曲:Yusei

どうやら彼は彼女の気持ちに気がついているよう。

それなのに無視をして身体を蝕みます。

彼にいいように踊らされている彼女。

もしかしたら口がうまいのかもしれません。

甘い言葉に騙されまた身体を許してしまう。

男性は目的の為なら平気で嘘をつける人がいるようですから、女性の皆さんは気をつけなければいけません。

彼女の気持ちが分かっているのにそれを利用している彼

そこまでして?

と思いたくなります。

それほど彼女の身体が魅力的なのでしょうか?

それとも欲望を吐き出せれば誰でも良いのか…。

本能とはいえかなり卑劣な彼の本性が露呈しています。

嫌気がさす彼女