誰かが言った いつか溜息は夜に化けて歌を歌う
妄想の世の中で 日々を喰らっていろ
出典: 雨とペトラ/作詞:バルーン 作曲:バルーン
溜息は安心した時にも付きますが、辛い時や悲しい時を過ごして心を疲弊した後にもつくものです。
夜とは1日の終わりを表すこともあり、心を疲弊する出来事を繰り返し終わりに近づいていくと表しているのではないでしょうか。
しかしそんな一連の心配も妄想として扱われ、何気ない日々は過ぎていったのでした。
優しい嘘をなぞったせいで 離れる声に気付かない
溶けた月が足下に落ちて 静かに揺れていた
出典: 雨とペトラ/作詞:バルーン 作曲:バルーン
相手のためにつく嘘は優しい嘘と表現されますが、それは現実からの逃避であることも。
終わりゆく栄えた時間に人は気づかないまま日々を過ごしてきました。
足元に雨が作った水たまりに映る月が今では静かに揺れるのです。
夜が降ったら きっと 今日を責めてしまう
満たされない 日々の底で 夢を見ているだけ
目を逸らしても ずっと 後悔と哀の隙間
取り残されてしまう前に 手を伸ばしてくれ
出典: 雨とペトラ/作詞:バルーン 作曲:バルーン
夜=終わりが訪れたならきっと今日も何もしなかった自分を責めてしまうでしょう。
そんな自分の行動に満たされない毎日の中で、今とは違う自分を夢見て過ごすだけなのです。
たとえそんな自分から目をそらしたとしても、嘘をついた後悔と届かなかった声があるだけ。
一人取り残されてしまう前に手を伸ばし話を聞いて欲しかったのでした。
雨が降ったら きっと
湿るアスファルトを背に映して俯いた
独りぼっちで また 明日に期待をして
雨が降ったら きっと 頬を濡らしてしまう
枯れてしまった 色ですら 愛しくなるのに
目を瞑ったら もっと 遠く霞んでしまう
煩くなった雨の音 笑い飛ばしてくれ!
出典: 雨とペトラ/作詞:バルーン 作曲:バルーン
今では雨が寄り添う湿ったアスファルトがこの街にあるだけ。
賑わった声が離れ、色が霞んでしまったこの街にひとりぼっちになってしまったけど、明日に期待を抱いて今日も生きるのです。
終わってしまい色あせた街でも過ごした日々の愛おしさに溢れ、目を閉じてしまえばその思い出が遠のいていってしまう。
過去に思いを馳せてしまう自分を雨だけが包む中で、何もできなかった自分のことを笑い飛ばしてほしいのでした。
雨とペトラを弾いてみよう
独自の歌詞の解釈をしてみましたが如何でしたでしょうか。
人物の描写などが薄いため解釈の幅もかなり広いのではないかと思います。
それぞれの思いを込めてぜひ演奏したいものですね。
演奏する時には以下のコード譜を参考にしてみてはいかがでしょうか。
原曲はギター演奏だとカポ3になります。
イントロ・Aメロ
CM7 Bm7 Em7 G
誰かが言った いつか空は 灰になって落ちるって
CM7 D Em7 G
妄想の世の中で 日々を喰らっている
出典: 雨とペトラ/作詞:バルーン 作曲:バルーン
Bメロ
Am7 D Bm7 Em7 Am7 D Bm7
何処 へ行くにも この足は 退 屈に染まって動かない
Am7 D Bm7 Em7 CM7 B7
少 しだけ先の 景色が見たいだけなのにな
出典: 雨とペトラ/作詞:バルーン 作曲:バルーン
サビ
CM7 D Em7 G
雨が降ったら 雨が降ったら きっと 頬を 濡らしてしまう
Am7 D7 Bm7 Em7
枯れてしまった 色ですら 愛しくなるのに
CM7 D Em7 G
目を瞑ったら 目を瞑ったら もっと 遠く 霞んでしまう
Am7 D7 Bm7 Em7
煩くなった雨の音 笑い飛ばしてくれ!
出典: 雨とペトラ/作詞:バルーン 作曲:バルーン