【Before Yesterday/BAND-MAID】PVの見どころは圧巻のライブ映像！歌詞も紹介

破局の原因は何であれ、別れてしまったことを悔やみ、怒りや悲しみといった剥き出しの感情は自分自身に向けられる。

「相手をもっと気遣ってやればよかった」、「もっと自分に甲斐性があれば」そんなことを考えたところで過ぎ去った時間は返ってこない。

"テーブルを照らす光"。カーテンの隙間から差し込む光と暗く沈んだような部屋との対比のように感じます。

そんな深く落ち込んでいる心には、太陽の日差しはあまりにも眩し過ぎる…。

別れを迎えた昨日。でもそれ以前の日々って一体どんな気持ちで生きてきたんだっけ？

仕事や人間関係で辟易しても、最大の理解者であり常に僕を癒してくれた彼女はもう傍にいない。

今の僕はただの抜け殻のようで、情けない話だけど心の支えを失った途端もはや自分の生き方すら見失ってしまった。

自分がどんな生き方をしてきたか、それを手探りで模索するように一筋の光が差し込むカーテンに向かって手を差し伸べる。

傍から見たら、まるで救いを求めるかのような姿に映っているんだろうな…。

やりたくもない仕事をし、小言やノルマの重圧に堪え、疲労困憊で帰った夜も、君は僕に“勇気”について教えてくれた。

最悪な気持ちで帰宅しても、君と話すだけでどんな問題も些細なことだと気付かされる。

二人で一緒に観た映画、ラストを飾るエンドロール。

スクロールされていくキャストやスタッフの名前は、まるで嫌な気持ちを洗い流されていく自分の心を映し出しているかのよう。

このパートでは、そんな幸せだった日常を再現していますね。

君はきっと、僕と同じように自分自身を追い詰めているんだろうね。でもそんなことする必要なんてないんだ。

僕は一人でも生きていけるよ。

今まで君が僕を笑顔にしてくれたおかげで、僕はこんなにも強くなれたんだ。

かつて君の優しさに依存してばっかりだった弱かった僕も、いつか誰かの心を支えられるような存在になれるだろうか？

どんなに時間が経過しても、あの頃の君の温もりは心にいつまでも沁みついているよ。

ただ好きになる前の関係に逆戻りするだけなのに、何でこんなに胸が切なく張り裂けそうになるんだろう？

どんなに嫌なことがあっても、君がいたから乗り越えることができた。

それほどまでに君は僕に癒しをくれて、そして生き方に影響を与えていたんだ。

だからこそ、君が傍にいて当たり前だった日々よりも前の自分に戻るなんて、そう簡単にはいかないよ。

“Good-bye yesterday”、辛く切ない過去との決別の意思が感じられます。

“僕もそうやって誰かを支えていくんだろう”と、以前に比べ自立したような雰囲気を醸し出していますね。

別れてしまったけど思い出や心強かった彼女の存在を忘れず一人でも生きていこうとする男性の姿が見事に表現されている「Before Yesterday」。

破局の形やその時の心情は十人十色。

ですがこの曲を聴いていると、「たとえ別れてもきっとまた素晴らしい出会いがある。だから前向きに自分らしく生きていこうよ」というエールが感じ取れます。