君が僕に教えてくれたことひとつ
愛には勝ちも負けもないという事
戸惑いも悲しみも
手の中にあるこの恋も
変わらず温めていこう
これから
出典: 君が教えてくれたもの/作詞:MACO 作曲:UTA・MACO
君が教えてくれたのは、「愛に勝ち負けはない」ということでした。
それはつまり、どういうことか?
答えを探るため、つづく歌詞を読み解いていきましょう。
「戸惑いも~」からの歌詞では、これからも温めていきたいものについて歌われています。
戸惑いや悲しみ、そういった胸が痛くなるような感情さえも、この手で温めていく。
自分のなかで芽生えた気持ちを、ないがしろにしたくない。
なぜなら、それらは君に恋をして生まれた感情だから。
恋が主人公に与えたのは、幸福だけではありません。
痛みや切なさも、幸福と同じ分だけ与えられたことでしょう。
そして、主人公はその感情すべてを温めたいと歌います。
悲しみも喜びも抱きしめる。
それが「愛に勝ち負けはない」という言葉の意味なのではないでしょうか?
君と共に過ごす日々
1番では君を思い出している様子が歌われていました。
それに対し2番では、君と共に過ごしているときの様子が歌われています。
主人公がどんな気持ちで君のことを思い出していたか。
それを知ったうえで聴くからこそ、2番の歌詞に大きな意味が生まれるのだと思います。
ドキドキは消えない
君の左肩 顔をうずめてみた
何年経っても 照れちゃうのは
おかしいかな
出典: 君が教えてくれたもの/作詞:MACO 作曲:UTA・MACO
ここの歌詞は、なんとも微笑ましいですね。
どれだけ長い年月を君と一緒に過ごしても、君に甘えるのは恥ずかしい。
まるで付き合い始めたばかりのような感情が、いつまでも消えないようです。
歳をとっても、恋人同士のようなふたり。
まさに理想の関係と言えるのではないでしょうか?
君に甘えること。君に甘やかされること。
それにドキドキして、恥ずかしくなって……。
主人公のはにかんだ笑顔が頭のなかに浮かんできます。
笑顔をくれた
心が錆び付いて 笑えなくなった日も
君はいとも簡単に
私を笑わせたね
出典: 君が教えてくれたもの/作詞:MACO 作曲:UTA・MACO
この先、もう二度と笑うことはないんじゃないか?
そう思ってしまうほど、落ち込むこともあるでしょう。
主人公も過去に、笑顔を失ってしまった日があるようです。
そんな主人公を、もう一度笑わせてくれたのが君でした。
君がいなければ、主人公は今も笑えないままだったかもしれません。
そういったこともあり、主人公は君に愛しさだけでなく、感謝も感じているのでしょう。
君がいなければ、今の自分はいない。
ここの歌詞には、そんな想いも込められているような気がします。
そしてきっと、君が主人公を笑わせた分だけ、主人公も君を笑わせてきたのでしょうね。
愛は与えるもの
「愛に勝ち負けはない」この言葉には、まだつづきがありました。
2番のサビでも、愛について深く考えさせられる歌詞が歌われています。
主人公は君に本当にたくさんのことを教わったようですね。
優劣のつけられない想い
君が僕に教えてくれたことひとつ
愛には勝ちも負けもないという事
真っ直ぐに真っ白に
君だけを見つめていたい
手を繋いで歩いていこう
これから
出典: 君が教えてくれたもの/作詞:MACO 作曲:UTA・MACO
君を見つめる視線は、「真っ直ぐ」で「真っ白」。
「真っ直ぐ」には、生涯君だけを愛するという気持ち。
「真っ白」には、君に対していつでも誠実であり続けるという気持ち。
こういった気持ちが、それぞれの言葉に込められているのではないでしょうか?
大切な人をただ愛しいと想う。
その想いに優劣なんてつけられない。
「愛に勝ち負けはない」という言葉には、そういった意味も込められているように思います。
周りと比べたり、見返りを要求したりすることのない想い。
それが「愛」なのでしょう。
愛は与えるもの。
この曲の主人公と君も、互いに愛を与え合っています。
ふたりがこれから歩いていく未来。
そこにはきっとたくさんの愛と幸せが溢れていることでしょう。