友人の悩みに対して、相変わらず主人公は表面上の言葉を返しているようです。
それでいて、相手にある攻撃を目論みかけています。
励ましている体でグサッとくる一言を言う感じでしょうか。
ライバルは排除したいという、身も蓋もない本音。
だけど、人間の本心とはそんなものでしょう。
皆傷を抱えている?
私以外 知らないこの傷を
強く 深く 愛せるはずないんだ
どうせ みんなもそうでしょ?何か言って
出典: Sissy Sky/作詞:aireen 作曲:Tomohiro Akiura
主人公は身動きできない今の状況に疲れ切って、心は傷だらけのようです。
その傷を知る人は、自分以外にいません。
誰にもこの状況を相談していないのでしょう。
このような自分以外に知らない傷を負っている人は、自分だけではない筈だと考えています。
投げやりに見せかけて自分はおかしくない、普通なのだと正当化しようとしているのでしょうか。
確かに誰にも相談できない悩みや傷は、どんな人でも少なからず抱えているものです。
自分の気持ちはひた隠し
友情ごっこ もうマイスタイル
抜け出せないんだって
右の頬に 伝う涙
誰の目にも見せたくないんだ
出典: Sissy Sky/作詞:aireen 作曲:Tomohiro Akiura
結局主人公は本当の気持ちを打ち明けられないまま、友情をとることにしたようです。
とりたくてとったのではなく、とらざるを得なかったという形でしょうが…。
もちろんそれは本当の友情ではありません。
主人公もそのことを分かっています。
だからといって、今更友達をライバルに回そうとも思えないのでしょう。
友情をとるということは、同時にこの恋を諦めることでもあります。
本当の想いを封じ込めることでもあるので、かなりつらく悲しい選択です。
涙が流れることあるでしょうが、それすら誰にも悟られることなく隠すことに決めたのでした。
心が追いつかない
揺れ動き続けた末、主人公は友情を取ることにしたようです。
ですが恋とは自然に起こることであり、自分で止めることはできません。
主人公は本当のところ、どう思っているのでしょうか。
本当は諦めきれない
どうせ一人とか
言わないで 溶け合ってみたい
諦められない まだ
出典: Sissy Sky/作詞:aireen 作曲:Tomohiro Akiura
友情をとったとはいえ、簡単に恋心を諦められるわけでもありません。
好きな人と一体感を感じたいという欲求はまだ残っています。
これからはひたすら、想いがフェードアウトするのを待つのでしょうか。
主人公の受難はまだまだ続きそうですし、諦めることも難しいでしょう。
「自分はこれから一人ぼっちだろう」なんて、今の時点では考えたくないのです。
無論、好きな人と一体感を感じたいという欲求はまだ残っています。
これからはひたすら、想いがフェードアウトするのを待つのでしょうか。
主人公の受難はまだまだ続きそうですし、諦めることも難しいでしょう。
「自分はこれから一人ぼっちだろう」なんて、今の時点では考えたくないのです。
君の存在を知っている
空に叫んでみたって 返事はない
だけど知ってるよ 膝を抱えてる君のことを
いま すぐほら 会いにゆくから
出典: Sissy Sky/作詞:aireen 作曲:Tomohiro Akiura
世の中には言葉とは裏腹に、主人公のように本当は辛い思いをしている人はどこかにいる筈。
「私が助けるよ」とタイムラインに叫んだところで、彼らの「助けて」という声は返ってきません。
それでも彼らの存在は、確かに認識しています。
必ずどこかにいるというのが、1番の歌詞との大きな違いでしょう。
どこかに潜んでいる助けを求めている人のもとへ駆けつける。
それが宮川さんのリスナーに伝えたいメッセージと考えられます。