なんてったってアイドル/小泉今日子に描かれるアイドル像が可愛い！今だから聴きたい名曲の歌詞を紹介！

小泉今日子の曲の中でも特に有名な楽曲でしょうね。キャッチーなサビは一度聴いたら覚えてしまう名曲。

アイドルについてのスタンスをトップアイドルが歌うというスタイルも斬新でした。自己言及的な世界に新しい表現を感じましたね。

秋元康はAKB48のヒットで知られていますが、この時代からヒットを出していたなんて本当に息の長い作詞家です。どれほどの人気かよく分かりますよね。

ちょっと聴こえてくるだけで注目を集めることができる曲ですから、CM曲としての効果は高いですね。企業が放っておかない訳が分かります。

それでは「なんてったってアイドル」の世界を見ていきましょう。

アイドルの移動中の風景でしょうか。小泉今日子も人気絶頂のアイドル時代は毎日がこんな様子だったのでしょうね。

車から降りてファンの男性の視線が集まります。

いつの時代でもアイドルのファンの様子は変わりませんね。

インターネットが発達して情報を手軽に探せるようになりましたが、アイドルには生で会いたいのです。

画像や映像ではなく、現実に存在するアイドルを自分の目で確認したくなるのですよね。

だからこそ、AKB48の「会いにいけるアイドル」というコンセプトが素晴らしいのが分かります。

サングラスをかけて、アイドルということをバレないようにしています。

でも、大人気アイドルだったら、どのように隠してもオーラがハンパないのでバレますよね（笑）。

気づかれないようにアイドルが変装するのですが、実は気づいて欲しいと歌います。

アイドルとしてのプライドを表現しているのですね。

しかし、実際には超人気アイドルは忙しすぎて休みもなくプライベートもないので、ファンには気づいて欲しくないのが本当の気持ちではないでしょうか。

アイドルはひとりでゆっくりしたいはずです。

マスコミや世間にバレないようにアイドルが恋をしていると告白する歌詞です。

表向きは「恋愛禁止」というアイドルですが、人間なんですから恋をするなと言われてもしてしまいますよね。

事務所はアイドルの商品価値が下がってしまうので恋愛を禁止したいのですが、本人がこっそり隠れて恋をすることもあるでしょう。

スキャンダルが世間に広まってしまうとアイドルは失格になってしまうのですから、イメージを大切にしなければいけません。

ですが、この恋愛禁止という制度でいったいどれくらいのアイドルが悩んで来たのでしょう。アイドルの苦悩が見え隠れします。

そして有名なサビで「アイドルはやめられない」と歌います。

しかし、現実的に考えてアイドルは非常に大変で苦しい職業です。プライベートはないし、自由に外出できないし、恋愛禁止ですし。

いくらたくさん稼いでいても、自分の自由と引き換えです。

秋元康はそのことを分かっていてあえて「アイドルはやめられない」と作詞しているのかもしれません。

アイドルがアイドルの仕事を歌うというアイデアは面白いですからね。

アイドルの苦悩と喜びを表現しているのではないでしょうか。

印象としては喜びの気持ちを歌っているように聴こえますが、実はその後ろには苦悩が隠れていますよね。

恋愛禁止のアイドルですがミュージシャンとの恋愛をスクープされてしまいます。

レポータ達に取り囲まれてもどうにかごまかそうとしていますね。ワイドショーでよく見る場面です（笑）。

アイドルの命は短いです。すぐに年下のアイドルが次々とデビューしますし、人気なんて水物なのでいつどうなるか分かりません。

だからこそ、今の状態が続いて欲しいという気持ちを歌っているのではないでしょうか。

「キャーキャー」と言われる時期は短いのですからね。そんなアイドルの切ない心情を表現しているのではないのでしょうか。