いつか笑いながら言ったね
命ある限りいつだって最後まで
愛の種 笑顔のため
ずっと戦って いくからって

出典: Super Hero/作詞:Satomi 作曲:Adam Kapit・Nichole Tranquillo

「君」がヒーローとして戦い続けるのは、主人公を守るためなのでしょう。

漫画やゲームに出てきそうな正統派ヒーローのようですね。

「愛の種」というあたり、恋人か親しい友人といったところでしょうか。

そうなると、主人公や「君」の性別が気にかかる人もいるかもしれません。

本来「Hero」とは男性を指す言葉です。

主人公は「僕」なので、こちらも男性と捉える人が多いでしょう。

曲によっては「Hero」や「僕」でも、女性的な表現をする歌詞は少なくありません。

逆にいうと、性別を一切捉えられない言い回しをする歌詞も増えてきています。

「Super Hero」もそこまで性別を感じさせる歌詞ではないので、この辺りの解釈はリスナーにお任せなようです。

自分を守ってくれるヒーロー

少し怖がりな「僕」を守ってくれるスーパーヒーローこと「君」。

とはいえ主人公だって、ただ守られているだけではありません

「僕」は「僕」で、相手のことを大切に思っています。

たしかに相手と比べたら、力の差は歴然でしょう。

ある意味敵わない相手に対して、主人公はどうその気持ちを表すつもりなのでしょうか。

晴れ渡る空

白い 雲は風に 融け消えゆく
Oh 空浮ぶ太陽 遮りながらMove

出典: Super Hero/作詞:Satomi 作曲:Adam Kapit・Nichole Tranquillo

1番の海に引き続き、また自然の情景を映す歌詞です。

これもどういう意味があるのかが気になりますね。

白い雲が、太陽の光を遮っているようです。

この歌詞の冒頭で、「君」は主人公の中では光輝いているとありました。

スーパーヒーローの輝きを遮ってしまう何かが迫ってきているのでしょうか。

それとも輝き続ける眩い「君」の姿に対して、「僕」が複雑な心境を抱いているのかもしれません。

守られるだけではなく、「君」を支えてあげる存在になりたいとか?

このままではいけないという焦燥感を感じさせます。

あなたを信じる

ただ馴れ合ってく 想いでは弱く
愛されたFake それさえも記憶
君を信じてく 強さがまっすぐ
この胸の奥 I can feel your love

出典: Super Hero/作詞:Satomi 作曲:Adam Kapit・Nichole Tranquillo

守ってくれるのですから、少なくともヒーローだって主人公のことは好きである筈です。

主人公はその好意に応えたいのではないでしょうか。

しかしただ傷のなめ合いをしたり、一緒にいたりするだけではあまり意味がありません。

それだけでは気持ちを伝えきれませんし、弱すぎるのです。

「Fake」は「偽造」や「偽物」という意味の英単語。

ヒーローが愛してくれたのは、本当の「僕」ではなかったのでしょうか。

嫌われまいとして、繕っていた可能性もあります。

しかしそれさえも、今となっては大切な思い出として残っているようです。

現在は「君」を素直に信じたいと考えています。

「最初はああだったけれど、今では…」という出会ったばかりの頃と、現在の関係を話しているのでしょう。

ヒーローがくれた言葉

熱い季節は終わらない
その瞳、焼きつけたい
負けない 鳴り響く遠雷
君は震える僕に言った…守りたい

出典: Super Hero/作詞:Satomi 作曲:Adam Kapit・Nichole Tranquillo

「暑い」ではなく、「熱い」と表現しているのが印象的です。

気温が高い時期ではなくて、「君」への想いが燃え盛る季節ということでしょうか。

天気が悪くなり、雷の音が聞こえてきました。

音か光かは分かりませんが、主人公は怖がっているようです。

この歌詞も、何かに怖がる主人公を相手が守ってくれることを描写する場面でしょう。

たとえ雷だったとしても、大切な人の恐怖を和らげてくれる存在。

それができるのがスーパーヒーローなのです。

こんなことができたら、とってもカッコイイですね!

瞳に焼きつけたくなるのも分かります。

自分だけのヒーロー

謎めいていない Super Hero
秘密さえもない Super Hero
君は僕だけの Super Hero
いつもそばにいる Super Hero
光線出せない Super Hero
空さえ飛べない Super Hero
心のなかには Super Hero
未来へ誘(いざな)う Super Hero

出典: Super Hero/作詞:Satomi 作曲:Adam Kapit・Nichole Tranquillo